May 09, 2010

ルーシー・リー

国立新美術館で開催中のルーシー・リー展を観て来た。
いやもう、凄いの一言につきますわ。
作品を見てる時はどきどきしっぱなし。恋だね!

作品に人となりが現れている。大好き。
自分を律する厳しさと、包み込む優しさと柔らかさ。
外に向かう広がり、伸びやかで自由なフォルム。
複雑な色のグラデーションと湧き出たかのようにけぶるグリーン。
作品に濁りがない。清涼な空気が漂ってた。

作品を見るごとに飾りたい、ではなく花を生けたい、水差しとして使ったどうだろうという衝動が付き上がってきて、凄いと思った。
作品で人を動かすことの出来る人なんてそんなに居ない。
それこそがデザインの力だと思う。
小手先のテクニックではなく、対話することを真摯に取り組んで来た人だからこそだよね。
自分と自分を取り巻く世界との対話を繰り返す事によって生まれたものは、知らず人の心も動かすんだ。
こんな人になりたい。

投稿者 melissa : 04:36 PM | コメント (0)

April 29, 2010

不思議の国へ

「アリス・イン・ワンダーランド」観てきました。
時間を間違えていて、危うく途中から観るはめになるところ…。
危なかったー!

ルイス・キャロルの原作の内容はほとんど忘れてしまった。
けど、ストーリーは別に原作うろ覚え程度でも問題ないと思う。
ティム・バートンのオリジナルだし。
3Dだけど何かがもりもり飛び出してくるわけでなし、酔わなくてすんで良かった。
奥行きがあるのが3Dの良いところかなぁ。映像はさすが、美しかった。
あの世界観はティム・バートンならではかな。
エンディングの植物が段々成長していくのは良かったな。
アールヌーボーっぽい。
それにしてもジョニー・ディップは凄いな。すっかりワンダーランドの住人になっていた。

童話の世界って結構哲学的なものがあると思うけど、アリス・イン・ワンダーランドも結構そんな感じ。
因果応報というか、誰も信じない人間は誰にも信じてもらえないし、自分がやったことは自分に返るってことね。
大切なのは自分が何者であるか知ること、そして自分に打ち勝つことだ。

チシャ猫がうちの猫さんに似てる(笑)

投稿者 melissa : 04:19 PM | コメント (0)

January 12, 2010

アバター

年末、歯のずきずきを我慢しつつ「アバター」を観て参りました。
勿論3Dで!
正直、どうなのよと思って観るつもりなかったんですが、意外と良いという評判が多いので観てみることに。
結論から言うと面白かったです。
なんちゅーか、キャメロンはジブリが好きなのかしら?という感じではありましたけど。宮崎駿の世界を実写にしたらこうなるんだろうなぁ、と思うシーンが沢山出てきた(笑)

適度に味方にも被害がでつつも、基本的に勧善懲悪なので楽な気持ちで観られました。
年末に観るには良かったかな。
滑空シーンはひゃっほーうと叫びたい気持ち。
3Dなので酔うかなと思って行く前はびくびくしてましたが、全然そんなことはなく、3Dだということも段々忘れてしまうくらいでした。
とはいえ風景に奥行きが出るので、臨場感が増したように思いますし、普通の映画よりは目が疲れますね。
平日の夜に観るのはおすすめじゃないかも。

3D元年なんて言われているみたいですけどね。クリスマスキャロルは見逃してしまって残念だったな。
カールじいさんも評判良いみたいだし、気が向いたら行こうかな。
アリスは絶対観たい!

投稿者 melissa : 11:47 PM | コメント (0)

November 24, 2009

THIS IS IT

マイケルの映画を観てきました。
といっても結構前ですが…。
有楽町のピカデリーが満席でした。

マイケルのことが特別好きというわけではありませんが、何となく成長過程で彼の作品には触れて来ているので、親しみはあるというか。
子供の頃、怖いものみたさでゾンビの映画とかみちゃっておびえていたんですが、マイケルのスリラーの時のショートフィルムは子供心に新鮮だった。
だってゾンビが凄い格好よく踊るんですもの。
あの頃はよくわかってなかったんですが、惹き込まれて観てましたね。
オズの魔法使いに出てた時の面影は段々無くなっちゃったけど、THIS IS IT は凄い良かった。
エンドロールの後で拍手が起こってました。

音楽的な才能の固まりというか、音とリズムに対する感度の良さはまさしく天才。
キング・オブ・ポップとして歴史に残るんでしょう。
仕事に対するこだわりも凄いなぁと思いました。天性のエンターテイナーなんでしょうね。
あの姿勢は凄い。プロフェッショナルってこういうものかと思いました。
足下にも及ばないと思いつつ、見習いたいです。
THIS IS ITを観ると、彼は一緒に仕事をしていた人には尊敬されていたし、愛されてたんですね。
映画の作り手の心が感じられる良い映画でした。

しかし、ファンや仕事仲間からすらもガンガン投げられてくるすさまじい量のエネルギーを受け止めるのって大変だったろうなぁ。
1対多数。スターの宿命とはいえ、そりゃ多少おかしくもなるだろうよと思ってしまった。
それに体力的な限界からいっても、天命だったのかもしれないですね…。
動けなくなったら何よりも本人が一番苦しかっただろうし。
合掌。

投稿者 melissa : 11:54 PM | コメント (0)

November 15, 2009

皇室の名宝

友人に誘われて行ってきましたが、まぁすごい人…。
皇室の名宝展だけあって、おじいちゃま、おばあちゃまが多かったです。
で、ウィンドウの前に3重くらいの列が出来て、それが遅々として動かないという最悪のパターンに。
鳥獣戯画の時みたいだ。
さすがに待てず、メインの宝物をちょいちょい見て帰ってきました。
チケット代勿体なし。
入場制限しても良いのではないかしらん。

投稿者 melissa : 01:40 AM | コメント (0)

June 19, 2009

愛を読むひと

数年前に本屋で立ち読みをして、結局買わずにいた本「朗読者」が映画になったので観てきました。
愛を読むひと
本は読まずに観たので先入観は無かったけど、筋書きは大体わかってた。
ハッピーエンドを期待してた訳じゃないんだけど、それにしても切ない…。
救うことが愛?
でも、それには相手が自らの人生を変えてまで隠し通したかったことを暴くことになる。
真実を述べることは義務であるとするならば、道理を越えた心情を貫くのが愛なんだろうか。
法は秩序を守り、裁きは当時の法に照らし合わせなければならないとする題材は、わかっちゃいても重たい。
人の道に外れるとわかっていても、その環境に足を踏み入れてしまった後でどうすれば良かったんだろう。
「あなたならどうしますか?」との裁判官への問いかけは、結局回答を得られないままだ。
誰にも答えられる訳が無い…。
隠しごとのある愛は、強く惹き合うけど最後には上手く行かないし、周りをも不幸にするんだなぁ。
自分も相手も傷つけて、それでも相手を想うことを止めることが出来ない人間は不器用だわ。

投稿者 melissa : 01:08 AM | コメント (0) | トラックバック

May 17, 2009

スラムドッグ

今日は講義の日。財務諸表分析むずかしい。
計算に必死になっちゃって、肝心の仮説が全然たてられなかった。
ふへぇ…。
一旦帰って荷物置いてから映画館へ。
今日こそは「スラムドッグ・ミリオネア」を観るぞー!
しかし土曜日の22時台ってカップルタイムなのね(・・;
真ん中の席が一個だけ空いてますって窓口のおにーさんに案内された時はちょっと悲しかった(笑)

映画はさすがアカデミー賞最多受賞作品!圧巻でした。
内容も面白いし、画面構成もすごかった。
きれいごとだけじゃすまないのが世の中の常とは言え、物理的にも汚いし、人間も汚れてる。
目の当たりにするとスラムって改めて酷い環境だと思うわ。
そこで生きる子供たちの笑顔が目にまぶしく、成長するにつれ、次第に輝きを失っていく瞳が胸に痛い。
でも、そのスラムより更に酷い世界もあるのね。それを生むのが人だということが恐ろしい…。
薄汚れ、痛めつけられ、それでもやっぱり最後に残るのは愛なんだなぁ。
お金では決して買えないモノ。

母を殺す神も居れば、片手に愛を、片手に富を携えて微笑む神も居るらしい。
たとえどんな世界に生きようとも、誠実さと希望は失っちゃいかんという事なのかな。
運命と愛か。
正直者にはいつか笑いかけてくれると信じたい。

しかし、あのエンディングはインドが舞台なだけあるわ。わはは!って爆笑してる人多数。
狙いなのか、本気なのか…!?

投稿者 melissa : 02:26 AM | コメント (0) | トラックバック

May 09, 2009

グラン・トリノ

22時に仕事が終り、24時過ぎから映画館へGo!
深夜の映画館は落ち着くから好き。人少ないし♩
今日はスラムドッグを観ようと思ってたんだけど、時間が合わず「グラン・トリノ」に変更。
クリント・イーストウッド、いつの間にか歳とったのねぇ…。
なんだか自分がずいぶん長い間ぼーっと月日を送ってしまったような気が。
そういえば、この間もマンションの住人のお子様の成長ぶりに驚いて同じようなことを感じたわ。
子供の成長と老化現象って似たようなものを感じさせるものなのかしらん。
時間の流れの違いを指摘されたような気がするのかな。

さて、映画はと言えば面白かったというよりは、良い映画だったなぁという印象。
とても難しい問題を扱っているし、目を覆いたくなるシーンもあって、胸をぎゅっと掴まれたような気になるけど、最終的には泣きながら微笑むような、そんな映画でした。

不器用で頑固で、寂しがりやで本当は誰よりも優しいオヤジさん。
戦争が無かったら、もっと違う人生があったんだろうに。
誰に命じられることもなく、自らすすんで人を手にかけた事こそが恐ろしい。
そう語る主人公の抱えている傷跡はどれだけ深いのだろうか。
人ってなんだろう。
生か死か、目の前につきつけらる経験はしたくない。
生きて笑って、愛する人たちと暮らせたら、それで幸せ。
ハンカチ必須でした。

頑固オヤジだったおじいちゃんは、今頃はおばあちゃんと仲良く見守ってくれているのかな。
空を見上げながら深夜に帰宅。

投稿者 melissa : 03:38 AM | コメント (0) | トラックバック

January 03, 2009

セザンヌ

友人に誘われてセザンヌ展に行ってきました。
教科書に絵が載っていた気がする、というくらいで強い興味を持ったことは無かった画家ですが、行ってみて初めて知るその凄さ。
ピカソやモディリアーニなど、多くの画家に影響を与えている人なんですね。
並べられた絵を見ると、なるほど確かに、という感じ。
セザンヌというと風景画のイメージだったんですが、それだけじゃなかったのか〜。
知らんかった。というか西洋美術史の授業で学んだはずだけど、記憶が無い。
不真面目な学生だったんだわ…。

人物画、風景画、静物画に至るまで、幅広いジャンルで様々な人に影響を与えているのが良くわかる展示でした。
興味深かったわ。

感覚的な感想としては、展示されていたセザンヌの作品の中では風景画が一番好きみたいです。
私が特に気に入ったのは、「水の反映」という風景画。
愛媛美術館にあるようなので、パスポート無しでも観に行ける(笑)
対象物がはっきり描かれている絵ではないのですが、風にゆらいで折々に色が変化する木立や、光を受けてゆらぐ水面の様子とか、やわらかで光あふれる世界観に惹かれたんだと思う。
全体的に面白かったけど、この絵が観れただけでも行った価値はあるなぁ。良い絵に出会えて幸せ。
誘ってくれた友人に感謝!

投稿者 melissa : 11:23 PM | コメント (0) | トラックバック

December 27, 2008

色戒

ブロークバック・マウンテンを撮ったアン・リー監督の作品、ラスト・コーション
緊迫感で胸が苦しくなった…。
戦時下という異常な生活環境の中、人が人であることを止めた時の恐ろしと、絶望的なまでの孤独感が濃厚に漂う映画。
心を殺し、虚無の中に生きれば、人は日増しに増える重圧にも耐えうるものなんでしょうか…。
そして、その虚無の中から人の心を呼び戻すことが出来るのは愛しかないのかな。
ただ人を愛し、信じる心は強い。
極限状態の中での愛ゆえなのかもしれませんが、これ以上の魂の結びつきはないでしょうね。
激しいまでに互いの身体を求める二人は、身体を繋げることで魂を繋げ合っているように見えました。
幸せな日常の中では決して生まれなかったであろう愛だけど、愛の形に良いも悪いもないし。
タブーを犯してこそ得られる愛だとしても、美しいものは美しいと思ってしまうな。
許されない愛、偽りの愛というけれど、では誰が赦せば真実と認めてもらえるのかしら…。
周りがどう思おうと、二人の間に確かな繋がりがあったのなら、それが全てって気がします。

投稿者 melissa : 11:47 PM | コメント (0) | トラックバック

December 09, 2008

mitten

ミトン」を観ました。
かわいくて切なくてHappy。
寒い夜に効くストーリーだわ。
ロウソクの炎のようなあたたかさがある。
このあたたかさはCGでは出せないだろうな。
チェブラーシカと同じ監督の作品で、1967年に作られたものだから、自分が生まれる前の作品か。
でも今観ても全然おかしくない。
ママが怒るポイントはいつの時代も変わらないらしい(笑)

同時収録の「ママ」と「レター」に時代背景を感じるわ。
どの作品にも、どことなく寂しげな雰囲気が漂っているのは、この監督の特徴なのかしら。
チェブラーシカ、キャラクターは知っているんだけど、作品は観たこと無かった。
今度借りてきてみようかな。

投稿者 melissa : 10:33 PM | コメント (0) | トラックバック

December 07, 2008

SHINE A LIGHT

ローリング・ストーンズのライブ映画「SHINE A LIGHT」を観てきました。
いやー、かっこいいの一言につきますね。
映画館で座って観ているのが辛かった。
ビール飲みながら立ち観したい!

彼らも紆余曲折あったんだろうけど、それら全部乗り越えて歌い続けている姿勢にまず感服します。
ドラッグに溺れ、プライベートでも結婚離婚再婚と波瀾万丈だし、メンバー間の軋轢もあったりしたんだろうけど、それでも一度も解散しないで今までやってきてるのが凄いよなぁ。
60歳を過ぎて尚エネルギッシュ。
思うに、一度泥に浸かってしまった時に、そのまま泥だらけの人生を送る人と、泥水に浸かっても泥を払い落として輝くだけの力を持った人が居て、彼らは後者なんでしょうね。
歳を取った時に人間の真価って現れてくるように思う。
表面的な美しさではなく、内面の輝きだよね。
だから格好よく見えるんだわ。

キースがインタビューに答えているシーンが出てくるんだけど、その言葉がまた良くて。
ロンと自分とどっちが上手い?という質問に対して、「真実は二人とも下手だけど、二人そろうと最強だ」と。
そういう信頼関係っていいよなぁ。憧れてしまうわ。
まさしく仲間って感じ。
いつか誰かとそんな関係が持てたら良いなって思う。
そのためには自分を磨かないといかんね。
もっかい観に行こう!

投稿者 melissa : 11:21 PM | コメント (0) | トラックバック

November 27, 2008

ルーブル

来年の2月28日から国立西洋美術館で「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」展が開催されるみたい。
レンブラントにルーベンス、フェルメールの『レースを編む女』も来るようなので、これはお休みをとって観に行こうかなぁ。

投稿者 melissa : 11:36 PM | コメント (0) | トラックバック

November 09, 2008

ファンタスティック

ELEY KISHIMOTOのイベント「ELEY KISHIMOTO THE OLD/NEW TESTAMENT」に行ってきました。
テキスタイルのパワーを感じました。
同じデザインなのに、プリントする大きさによって印象がまったく変わる。
布か構造物かでも変わってしまうし。
面白かったなぁ。
幾何学的な模様でも、どこかナチュラルさを感じるところが生き物っぽい。
無機質ではなく有機質。
ほっといても勝手に成長していきそうな感じがする。
一緒に行った友人がハッピーなエネルギーに溢れてるって言っていたけど、なるほどなって思いました。
確かにエネルギッシュかつ創造性に溢れた空間だったわ。
素敵!

投稿者 melissa : 10:24 PM | コメント (0) | トラックバック

November 04, 2008

Petit Paris

予告を観て、絶対観るって決めていた「マルタのやさしい刺繍」を観てきました。
夫に先立たれ、生きる希望を失っていた80歳のおばあちゃまがランジェリーショップを開きたい、という若い頃の夢を取り戻し、生き甲斐を得て行く物語です。
保守的な田舎街では、美しいレースと刺繍がほどこされたランジェリーを売るお店を営むのは「みっともない」ことらしい。
沢山の反対勢力との戦いに疲れてしまうこともあったけど、信念を貫き通す姿勢はお見事。
夜遅くまで図面をひき、ミシンに向かう姿はとっても楽しそうだったし、素敵でした。
目がキラキラ輝いている人って、どんなに年をとっていても美しいわ。
人のことは批判するけど、口先だけで自らの行動が伴わない人と比べると、その差は歴然とするな。
いくつになっても夢を叶える権利は誰にでもあるし、やってみたいという強い意思を持って行動さえ起こせば、その姿を見て応援してくれる人も必ず居るものですね。
そして迷っているときに、大丈夫、頑張れって後押ししてくれる人の存在ってありがたいね。
そういう人が居てくれるもの、人徳があってこそでしょうけど。
目が曇っていると、美しいものも素直に美しいと思えなくなってしまう。
頭でっかちな人間にはなりたくないな。
心が開かれていれば彼女から得るものは大きいのに。
夢に向かって一生懸命な人って、無意識の内に周りの人にもエネルギーを与えてくれているんだよね。
気持ちが優しくなる映画でした。

投稿者 melissa : 10:19 PM | コメント (0)

November 03, 2008

献身=わが身を犠牲にして尽くすこと

なかなか行けなかった「容疑者Xの献身」を観てきました。
映画に深みを出しているのは堤真一の演技の賜物だと思いました。
とっても格好いい人なのに、映画の中ではうだつの上がらない冴えない数学教師。
猫背でポケット手を突っ込んで歩く姿からは、とても天才的な頭脳は感じられません。
トリックも凄いなぁと思った。
まさかああいう展開だとは思いませんでした。

それにしても深い愛です。
愛を知らなければ罪を犯すことも無かったかもしれない。
でも、愛を知らないで人生に絶望したままで居るより、たとえ罪を犯そうとも愛を知った方が幸せだったんじゃないかと思う。
ただ、歯車の一つとして死を迎えた人もいる。その罪は重いわ。

見守るだけの愛、与えるだけの愛。
人生に絶望し、心のすべてが暗闇に覆われていた石神は、洞窟の中に突然現れた光が消えないように守りたかったんだろうな。
ただ側に居て、そのぬくもりを感じたい。自分が直接関わることはなくても、見守っていたいという気持ちは分かる。
愛する人たちを守りたいという想いだけで、人はあそこまで残酷になれるんですね。
一度自分の生を捨てた彼にとっては、その罪を背負うことはむしろ幸福を感じることだったんでしょう。
独りよがりと言ってしまえばそれまで。
それは受け手の心次第だけれども、たとえそう思われたとしても彼の愛は揺るがなかったと思う。

そしてエンディングの歌「最愛」の歌詞がまた…。
やっぱりハンカチ必須でした。

投稿者 melissa : 10:10 PM | コメント (0)

October 22, 2008

真珠の耳飾り

上野の東京都美術館で開催中のフェルメール展を観に行ってきました。
平日にも関わらず、人の多いこと…。
こんなときは背が高くて良かったと思う(笑)

フェルメールの作品は7点。
「真珠の耳飾りの少女」は来日していなかったものの、「リュートを調弦する女」や「手紙を書く婦人と召使い」などに、光にあたって輝く真珠の淡い光を感じることが出来ました。
やっぱり本物の色は全然違う。
だから絵は実際に見ないとわからないんだよねぇ。
フェルメールの絵はほとばしるエネルギーを感じるとかじゃないんだけど、素晴らしいと思う。
職人のこだわりというか、「絵」を描くことに対する信念のようなものを感じる。
この間、映画の「真珠の耳飾りの少女」を見たせいかもしれないけど(笑)
「ヴァージナルの前に座る若い女」は個人蔵だから、二度と見られないでしょう。

デルフトの他の作家の作品も数多く展示されていたけど、やっぱりフェルメールの作品はいいなぁ。
そこだけ何回もぐるぐる回ってしまったわ。
満足!

投稿者 melissa : 11:44 PM | コメント (0)

October 19, 2008

TOKYO PICASSO

ミッドタウンでお買い物をしたついでに、サントリー美術館で開催中の「巨匠ピカソ 魂のポートレート」展を観てきました。
どうやら国立新美術館との同時開催らしく、あちらでは「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」を開催しているようです。

TOKYO PICASSO

若くして死と向き合った青の時代から始まって、キュビスム、新古典主義時代、シュルレアリスム、戦争の時代から晩年の自由な様式に至まで、数点の作品とともに経過が追えるようになっています。
前に上野で開催されていたピカソ展より物足りない感じはあるものの、展示自体は面白い構成だった。
「ピエロに扮するパウロ」は前にも観たことがあるけど、何度観てもいいなぁと思う。

数々の女性と生活をともにし、数人の子供に恵まれたピカソだけど、安らぎの時間はあまりなかったのかも。
だからこそあれだけの作品を生み出せたのかもしれませんが。
自分の中の相反する感情との戦いは誰にでもあると思うけど、ピカソの場合は常人のものと比較にならないくらい凄いものだったんでしょうね。
いつか本物のゲルニカを観てみたいな。

投稿者 melissa : 10:43 PM | コメント (0)

October 18, 2008

静謐

今日は今受けている講義の発表の日。
プレゼン担当になったものの、人前でしゃべるのは超苦手なわたくし。
大丈夫なんだろうかと不安に思ってはいたけど、案の定また人の顔見るの忘れちゃった…。
まぁとにかく何とか終わってよかった。次がんばろう。
発表の後にちょっとだけ講義があったんだけど、面白かったな。
感覚として持っていながら言葉に出来なかったことを、きっちりと言葉で説明してくれた感じ。
淡々とした人なのかなと思っていたけど、中身はすごいアツいわ。
でかいことをアツく語る人って好きだなー。
もっと色々話を聞いてみたい。

お天気よかったし、講義の後、散歩がてら歩いて渋谷へ。
お買い物しようかなーと街を歩いている途中で通りかかった映画館で「おくりびと」を上映しているのを発見。
時間帯もちょうど良かったので、買い物を済ませてから映画を観ることにしました。
予告を観たときから観たいと思っていた映画だし、評判も良いので期待度高し。

ひょんなことから納棺師としての人生を歩み始めた主人公が、人の死を通して自分の人生と向き合って行く姿を描いた映画でした。
人が死ぬときこそ、その人が生きてきたすべてが現れるんだと思う。
生き様、かな。
過去の自分が行ってきたことの積み重ねが、そのときがやってきたときに、周りの人によって明らかにされるんだろうな。
自分が死んだ後でアクションを起こすのは残された人たちであって、自分自身はもう何の関与もできないんだよね。でも彼らの感情の引き金を引くのは、生きていた時の自分。
いつ死ぬのかわからないけど、誰か笑って葬り出してくれる人が一人くらい居るといいねぇ。

劇中で納棺師となった夫に、妻が「穢らわしい」って叫ぶところがあって、結構ポイントになるシーンかなと思うけど、私にはあの感情は理解できない。
身近な人が亡くなったら、同じことが言えるのだろうか。
日常では他人の死に痛みを持つことの方が少ないとはいえ、想像力の欠如だよなーって思ってしまう。
死者の尊厳を守るって、心を入れずに出来ることじゃないですね。
納棺師って凄い仕事だわ。心のこもった行為は美しく優しい。

ケガレはハレに移行するために必要不可欠なもの。
死は門である、という火葬場の職員の言葉が心に残りました。
死んだら終わりって言う人も居るし、実際そうなのかもしれないけど、その先に何かがあるような気はします。
どんな人生にも終わりがあって、ばかばかしくてくだらなく見えても次に繋がっていくのなら、それで十分。
続けていくことが大事なんだよね。

静謐、という言葉がしっくりくる良い映画でした。

投稿者 melissa : 11:45 PM | コメント (0)

October 05, 2008

青いオウム

輝ける女たち」を観ました。
さすがフランス映画。
なんか本当に C'EST LA VIE って感じ。
最後、肩の力が抜けてふっと笑っちゃった。
色々あるなぁ。
でもそれを乗り越えてこそ、本当に人生を謳歌できるんでしょうね。
自分を受け入れることが大事か。なかなか難しい。

カトリーヌ・ドヌーブはやっぱり素敵です。
彼女みたいなマダムになれたらいいなーと思うけど、とても無理かも(笑)

投稿者 melissa : 10:18 PM | コメント (0)

愛の住むところ

キルトに綴る愛」。
アメリカンキルトを題材に、その作り手の女性たちそれぞれの愛の形を描いた作品です。
何気なく借りた映画だったけど、すごく良かった。
ウィナノ・ライダー主演。可愛いかったんだなぁ…。

一人一人に物語があって、それがキルトとして一つの作品にして仕上がる様は美しく見事。
絵柄に籠められた想いが調和したとき、愛の住むところが生まれる。
心の友(ソウルメイト)という言葉が出てきたのが印象的でした。
結婚を迷うフィンが、独身を貫いているマリアンナに結婚する相手は恋心を抱く相手か、友達のどちらを選ぶか、という質問をしますが、彼女の答えはソウルメイト。
だけれども、彼女がソウルメイトと感じた相手とは運命が繋がらなかった。
人って、色んな想いを秘めて生きているものですね。
フィンは結局、恋人のサムとの結婚を決意しますが、ほんと、人生なんて何が待ち構えているかわからない。
作品の中に出てきた詩にあったように、歳を重ねる内に色んな出来事の切れ端が集まって、その色の組み合わせの中に美しさを見いだす事ができるようになるんだろうな。
それが歳を経た時に、その人の本当の美しさになるのかも。

投稿者 melissa : 01:55 AM | コメント (0)

September 24, 2008

水に眠る

Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中のミレイ展に行ってきました。
目玉作品は「オフィーリア」でしょう。
水に沈んで行くオフィーリアは性と死を表している。
散りばめられた花々はスミレ、バラ、ポピー、パンジー、ナデシコ、忘れな草など。
それぞれの花言葉に意味が込められています。
夏目漱石の草枕に影響を与えた作品と言われています。
人物の表情が素晴らしい。
腕を上げたポーズはキリスト教の殉教者のポーズだそうですが、彼女の瞳は、もはやこの世をうつしておらず、別の次元を観ているかのような、透明感がありながらもどこか虚ろな眼差しをしています。そして半開きになった口元。
恋人を父に殺され、正気を失った彼女の絶望が映し出されているかのようです。
生きる気力の全てが奪われ、それでもなお生きることに希望を見いだしたいと思う、心の奥底に潜む微かな揺れが現れているようにも感じられますが…。それとも、この世を去る事に対する歓びでしょうか。神の元に召され、すべての苦痛から解放される歓び。
他の作品も、どれもこれも人物の内面が映し出された素晴らしいものでした。
特に「初めての説教」と「二度目の説教」に描かれている子供が可愛かった!
子供を持ってからファンシー・ピクチャーという分野に分け入ったそうですが、さもありなん。
可愛かったんでしょうね。モデルは長女だそうですが、観ているこちらまで微笑んでしまうような作品です。
ただ私が一番惹かれたのは、晩年に好んで書いていたという風景画です。
「月、まさにのぼりぬ、されどいまだ夜ならず」が特に好き。いつまでも観ていたかった。
「露にぬれたハリエニシダ」も「穏やかな天気」も良かったです。開けた景色の中に溶け込みたいという衝動に駆られます。スコットランドの森に行き、その土地の空気を吸ってみたくなりました。

投稿者 melissa : 12:38 AM | コメント (0)

September 23, 2008

no music no dream

DMCことデトロイト・メタル・シティを観に行ってきました。
面白かった!
松山ケンイチ凄いなぁ。
カメレオン俳優と呼ばれているのも納得。

それにしても笑った笑った。
メタルサイコー。
久しぶりにアイアンメイデンとか聴いちゃおうかしら。

投稿者 melissa : 05:16 AM | コメント (0)

September 19, 2008

リトル・イタリーの恋

イタリアからオーストラリアに移住した兄弟が主人公の映画「リトル・イタリーの恋」。
誠実で優しいけれども、地味な兄。
陽気で明るく、ハンサムな弟。
兄のアンジェロがイタリア人女性ロゼッタに結婚の申し込みをするのだけど、ふられつづけた彼は弟のジーノの写真を同封してしまいます。
ロゼッタはそうとは知らず結婚を承諾してオーストラリアにやってきますが、そこで初めて真相を知り、ショックで倒れてしまいます。
それはそうよね…。
ジーノを愛するロゼッタだけど、彼には恋人が居て受け入れてもらえません。
だけれども、本当はジーノもロゼッタに惹かれていて…。
神父様がこれも運命だって言っていたけど、ほんとうに分からないものですよね。
だってお兄さんが自分の写真を入れていれば、二人は出会わなかったわけだし。
ジーノの恋人のコンチェッタが、ジーノに向かって「愛されていると思えなかった」と言っていたのが切なかった。わかる…。
好きだから信じようとするんだけど、駄目なんだよね。
運命の相手が現れなければ、そのままいけたのかもしれないけど、気付いてしまったらもう終わり。
でも最後はみんなが幸せになって良かった。
ハッピーな気分になれる。

投稿者 melissa : 08:20 AM | コメント (0)

September 18, 2008

Ae Fond Kiss

レディースデイなので映画を観に行こうと思ったのだけど、予想外に仕事が長引いてしまったので、大人しくお家でシネマデイに変更。
TSUTAYA店員のおすすめ映画「やさしくキスをして」。

宗教、文化の違いを背景に持ちながら惹かれ合う二人を、イギリスのグラスゴーを舞台に描いた映画です。
信仰があるが故に苦しむってなんだろう。
家族を愛するが故に自分の生き方を変えることを求められるってなんだろうか。
神の愛、家族の愛。
だからなんだと思ってしまう。
縛るためのものじゃないはずなのに、なぜそういう働き方をしてしまうんでしょうね。
それと個人の生き方は全く別のものなはずなのに。
だけど、それがあるのも現実。
家とか世間体とか、どうでも良いと思っても、現実に生活しているとなかなか切れない。
ましてや宗教が絡むと…。
苦しんで苦しんで、でも誰にも理解して貰えない。
自分でも相反する気持ちをどうにも出来ないときの辛さって、言葉で表現が出来たとしても、その重みは相手にすら分かってもらえないことだってあるだろうな。
すべて諦めてしまえば楽になれるのかもしれないけど。
愛するからこそ、自分の中の孤独を強く意識するのかもしれませんね。
追いつめられて家族を失い、職を失い、それでも愛を貫こうとする二人。
諦めない二人の絆の強さなのか、意志の力なのか、それこそが真実の愛なのか。
胸の真ん中に塊が出来るような映画でした。
叫びたい衝動に駆られる。

投稿者 melissa : 01:17 AM | コメント (0)

September 10, 2008

落ちた先にあるものは

映像美に惹かれて、落下の王国 The Fallを観てきました。
ストーリーも素晴らしいのだけど、やはり世界各地で撮影された映像の美しさは圧巻!
CGなど使わなくても、自然の造形美と人の手が作り出した建造物の美しさで充分。
石岡瑛子の衣装デザインも印象的だった。
現実と物語が入り交じる構成なので、段々と自分まで物語の中に入り込んでしまった気分になりました。
アレクサンドリアが可愛かった〜。
ターセム監督は、彼女が女優としての自意識を持つ前に撮影を始めなければと思ったらしいですが、映画を観ると納得な感じ。
演技ではなく、とても自然に現実と物語の間を行き来しているわ。

ロイの企みに乗せられて動く彼女にハラハラするんだけど、自分が傷ついても相手を守ろうとする無邪気さに心を打たれました。
純粋な愛情というか、ロイを父親に重ねているからなのかもしれませんが、信じた相手を疑わない純真さは子供ならではですね。
そして、それでもなかなか心を開く事が出来なかったロイの絶望の深さは相当なものだったんだろうな、と。
落下したその先に、新たな道を見つけるまでにどれだけの暗闇を歩いてきたのかな。
アレクサンドリアが居て良かった。

とにもかくにも、美しいの一言につきる映画でした。

投稿者 melissa : 11:54 PM | コメント (0)

September 07, 2008

おくる

予告を観て以来気になっていた作品が、今週末から公開。

おくりびと
http://www.okuribito.jp/

意図せず納棺師になってしまった主人公が、様々な死と向き合い、愛の姿を見つめていくというストーリー。
いつかは自分もお世話になる人。
自分がおくられる時はいつなのかな。
死ぬ時になったら、それまでに起こってきたことが全て繋がるんだろうな。

投稿者 melissa : 12:13 AM | コメント (0)

September 01, 2008

暗黒の騎士

バットマンシリーズは観た事無いんですが、亡くなったヒース・レジャーのジョーカーが観たくてダークナイトを観に行ってきました。
過去作品を観ていないので経緯が分からないところもあるものの、初めてでも充分楽しめると思います。
面白かったです。
何と言ってもジョーカーの演技が凄い。
倫理観、秩序を破壊していくことに、ただ歓びを感じる存在の恐ろしさと言ったらない。
憎しみもない、物欲でもない、ただ破壊することによって善良な人々が壊れていくのを見るのが楽しいだけ。
マフィアですら、彼には及ばない。
なんの常識も通じない相手。
そして正義感が強く、普通の人よりも光の部分が強い人ほど、闇に染まりやすいのかもしれません。
映画館で観るのがおすすめ。

投稿者 melissa : 01:19 AM | コメント (0)

August 26, 2008

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

2作目を観てから大分経ってしまったのが良く無かったのかしら。
展開が良く分からなかったわ。
うーん…。
そういえば、2作目もあんまり面白いとは思わなかったような。
今の感想だと、1が一番面白かった。
最初から通してみたら面白いと思えるのかな?
エンドロールの後、てっきりジャックが出てくるのかと思ったら全然違ったわ。
個人的にはなんだかなーと思ってしまった。
ハッピーエンドと言えばハッピーエンドでいいのかもしれないけど。
☆3つはあげられないなぁ。

投稿者 melissa : 11:18 PM | コメント (0)

August 23, 2008

ラブ・アクチュアリー

友人のおすすめ映画。
想像していたストーリーと違った。
もっとハッピーな恋愛物語が展開されるのかと思いきや、切ない恋で終わるものもあって、妙に現実味を帯びている感じがしました。
それぞれの恋愛模様は様々ですが、出てくる人達がどこかで繋がっていくのが面白い。
現実でもそうなんだろうな。自分が知らないところで色んな人と繋がっている。
それが「縁」でしょうか。

個人的に切ないなと思ったのは、親友の彼女を愛してしまうマーク。
クリスマスの日に、手の届かない存在であるジュリエットに想いを伝える彼の心がとても優しくて哀しかった。
言葉の壁をものともせず、愛を深めたジェイミーとオーレリアが居る一方で、サラとカールのように想いが通じあっても上手くいかない事もある。
人との出会いは、運と縁とタイミング。本当にね。
パパダニエルが息子に接する態度はとても素敵だったな。
血の繋がりの無い連れ子だろうと関係ないわ。息子のサムは幸せ者だ。

投稿者 melissa : 05:21 AM | コメント (0)

バビロン

TUSUTAYAの半額キャンペーンに乗せられて、3本もDVDを借りてしまった。
空中庭園とラブ・アクチュアリーとパイレーツ・オブ・カリビアンのラスト。

空中庭園は映画館で観ようと思って見逃していたもの。
ラブ・アクチュアリーは友人のすすめで借りてみた。
パイレーツは最後が気になってたから。

空中庭園、原作は小説らしいですね。角田光代の。
読んだ事ないけど、原作と映画はまたちょっと違うんだろうな。

秘密を作らない家族。
そんなもの、ある訳ないね。
生きて行く上で秘密が一つも無い人なんて居ないだろうに、それを持たないという、まるで芝居をしているかのような家庭を本気で作り上げようとしているところが怖い。
映画の中でも学芸会って言ってたけど、まさしくそんな感じ。虚像だわ。
嘘で固められた過去を持つ妻。愛人が2人居る夫。何をしているのか良くわからない子供たち。
幸福どころかバラバラ。
それでも、薄氷の上に作られているような空中庭園を守るために自分を騙し続ける主人公の姿は、狂気の沙汰に近い。
母に対する憎しみ。自分の思い込みによる記憶の操作。
追いつめられると人はなんだってするんでしょうね。
張りつめたまま生きて行ける人なんて居ない。
誕生日に母の愛を取り戻す主人公。
思い込みを壊す事で正しい記憶が再生され、それはすなわち家族の再生につながると言いたいのだろうか。
虚像でも嘘でも、家庭を守ろうとする妻、母に対して夫も子供も愛で返す。
家族の愛の深さなんて他人に計れるものじゃないけど、個人的にはなんだかすっきりしないわぁ。
小説だともっとちゃんと書かれてるのかな。

投稿者 melissa : 04:21 AM | コメント (0)

August 15, 2008

泡となって消えるのは

ぽーにょぽにょぽにょ さかなのこ あおいうみから やってきた〜♩
もう、一度聞くと頭から離れなくなりますね、あの歌。
延々と残る…。

崖の上のポニョ」観てきました。
童心に戻って何も考えずに観るのが一番良い見方なのかも。
深いのか?と勘ぐって、あれこれ突っ込むと駄目みたい。
しかし、ピュアな子供の心を取り戻せ、といったところで、元々ピュアじゃなかった子供時代を過ごしたわたくしのようなひねくれ者には、いささかハードルが高い(笑)
純真じゃ無かったもんなぁ。
ピンク色が嫌いで、好きな色は紫だったし。
我ながら変わった子供だったわ…。

人魚姫のお話は、最後に泡となって消えてしまうのが、子供心に切なかった。
好きな人と必ず幸せになれるわけじゃないのね、なーんてはっきりと考えてたかどうか覚えてないけど、いわさきちひろの淡い色合いの挿し絵が記憶に残ってる。
ほんと、泡となって消えてしまいそうな、はかなさだった。
ポニョは幸せになれて良かった。
それにしても、試練ってどれのことだったんでしょ?
はて。

そうそう、ウミウシが海の中に居ましたわ!
ちょっと嬉しかった。

投稿者 melissa : 11:49 PM | コメント (0)

August 02, 2008

クライマーズ・ハイ

堤さん主演のクライマーズ・ハイを観てきました。
かなり長い映画だったんですが、中だるみは無く、最後まで一気に観ちゃいました。
いやー、しかし疲れました。
長かったのもあるんですが、緊張感が半端じゃなくて。
あまり調べもせず、墜落事故にフォーカスした内容だと思ってたんですが、実際は全然違った…。
勿論日航機墜落に関わる話ではあるんですが、描いている内容は新聞記者の生き様ですね。
全てを捨て、新聞作りに命をかけてきた記者の凄まじいまでの信念と、人としての戦い。
そこまでかけられるものが自分の中にあるって凄い。
あれだけの信念を持って仕事がしたいなと思うものの、実際の自分は果たしていかがなものか。
映画を観に行く前日に仕事仲間と飲みに行き、仕事を取ったら何が残るんだ、なんて話をしてましたが、まだまだ甘いなぁ。
まぁでも、最後はやはり家族に戻るんでしょうか。
何の為に戦って、何を守ろうとしてるのかな。
プライド、モラル、真実、信念、栄光、愛?
ラスト近くの、遺族の手紙の内容が印象的でした。
「本当に今迄は 幸せな人生だったと感謝している」
真実の言葉は何よりも重い。

投稿者 melissa : 11:20 PM | コメント (0)

July 24, 2008

マジックアワー

先週末、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」を観てきました。
有頂天ホテルの時も思ったけど、舞台を観ているみたい。
でも今回は、舞台を観ているような感覚で、映画の中で映画を演じているのを観ている。
まさにマジック?

マジックアワーというのは、夕暮れのほんの一瞬の事を指す映画用語だそうな。
綺麗ですよねぇ。
光が夜にとけ込んでいく時の色合いって何とも言えない。
絵に描けたらいいなとか、写真を撮れたらいいなとか思った事もあるけど、美しい光景は目に焼き付いているものだから、その必要は無いようです。

内容としてはそれほど重みのあるものでは無いんだけど、テンポの良さと俳優陣に魅せられます。
佐藤浩市はやっぱり凄い存在感!
笑える映画っていいなぁ。

投稿者 melissa : 12:58 AM | コメント (0)

July 12, 2008

オーパーツ

帰ってきたインディ・ジョーンズ
観に行ってきました。
あの音楽を聴くだけでワクワクしてしまう。
懐かしいなー。

今回はクリスタル・スカルがお題。
ジョーンズ博士は年をとったとはいえ、帽子とムチは顕在。
蛇も相変わらず嫌いらしい(笑)
適度な緊張感と軽快なテンポ。ユーモアに溢れる会話とライトな殺人。
意外と人を殺してたりするんですよね。

クリスタル・スカルの正体?と展開には、ちょっとびっくりしましたけど、前回で十字軍の騎士が出てきちゃったし、そうかそうかって感じですかね。
オーパーツの話が出るところでは、良く出てくる話題ではあるし。
でもま、楽しめました。
ラストは心温まりますわ。なんかいいなー。
紆余曲折あったけど、結局最後は収まるところに収まる運命だったのね、と。
絆ですな。
凄い幸せそう。

そして気になるのが、最初の方にちらっと姿を見せただけで、その後一切出てこなかった、失われたアーク。
次の作品の布石かな〜??

投稿者 melissa : 11:22 PM | コメント (0)

June 29, 2008

The Bucket List

「ザ・マジックアワー」を観ようと思って映画館に行ったものの、すこぶる人気があるらしく、満席(××)
最高の人生の見つけ方」に変更。
これも観たいと思ってたんだよね。

偶然病室が同じになった老齢の域に達した男性二人が、最悪の出会いから、人生最高の友になるまでの姿を描いたストーリー。
貧しくとも家族に恵まれる人生を歩んでいるカーター。
大富豪となったが家族を失ったエドワード。
まったく違う人生を歩んできた二人の共通点は、余命6ヶ月と宣告されたこと。
残された短い時間をどう過ごすか…?
棺桶に入るまでにやりたい事をリストにし、それを実行に移すことを決意する二人。
カーターは家族を残してでも、後悔という名の穴を埋める旅に出る。
そしてエドワードも、自分で築いてきた富を友とおしみなく使う旅へと出発する。
スカイダイビングをし、マスタングに乗り、ピラミッドの頂上に登り、最高級のフランス料理を食べ、トルコで真の愛について語る。
二人はおおいに笑い、互いの友情を深めていくが、やがて本当に大切だったものに気付いていく。

色々と考えさせられる映画でした。
決してお涙頂戴な内容ではないのだけど、静かに深くしみ込んでくる。
死が迫るなかで、生を誰とどう生きるか?
家族が居なくても富があれば幸せなのか?
貧しくとも家族が居れば幸せなのか?
人生って何?家族って何?

後悔しない人生なんて存在しないと思う。
それでも自分の選択を認め、受け入れなければ、自分の求める真実は、その中にこそあると気付けないのかもしれない。
個人的な感想としては、何をもって最高の人生かと言うと、最終的には愛なのかなと思いました。
友愛だったり家族愛だったり、形は色々だけど。
そしてその人達と自分に、心から感謝することが出来たら文句無し。
最期、笑ってくれる人が居たら、もうそれだけでいいや。
それで充分、生きた価値があったと思える。
死ぬ時になってみないとわからないけど、ありがとうって思って死ねたら最高かな。

投稿者 melissa : 02:03 AM | コメント (0)

June 21, 2008

27 DRESSES

観た後にすっきりHappyになれそうな映画が観たくて、「幸せになるための27のドレス」を選択。
定時帰りでダッシュのつもりだったのに、帰り際にちょっとした事があって出遅れた。
間に合って良かったわ。

映画の主役は、ブライズメイドに生き甲斐を感じているジェーン。
ブライズメイドって日本ではあまり見かけないし、知識もなく、単純にお揃いのドレスきて花嫁の付き添いする人かと思っていたけど、実際は違うんですね。
式のセッティングからウェディングケーキの発注、式の進行までお仕事盛りだくさん!
大変だわ、あれは…。
NYの結婚式は教会ではあんまりやらないのかしら。
神父?さんが会場に来て、みんなの前で愛を誓うってスタイルばかりが映画の中では見られたけど。
アットホームな感じで楽しそう。

映画の中で描かれている姉と妹の確執とか、共感できる部分もあって、姉妹がずっとためていた想いをお互いにぶつけるシーンではその気持ちが良くわかった。
私も一度だけ姉に向かって叫んで、わんわん泣いた事がある。
自分の弱さに対する怒りでもあるんだけど、妹的には暴言としか思えない発言は赦せなかったんだよねぇ。
でも結局のところは自分の問題で、あれで自分の事も赦せたから良かったかな。
映画の中の姉妹も、それでやっとお互いに自分の道を歩み始めたみたい。

自分が自分らしく、あるがままに生きられて、それを認め合い、支え合って行ける関係って素敵。
男女間に限らず、友達とでもそうだけど。
時には、相手のために苦言も吐ける同僚のケイシーがいいわ。
優しくするだけが全てじゃない時もあるし。
お互いの成長と発展のためにも、まずは自立しないとだめですね。
自分が一歩を踏み出せない人間が、他人に対して一歩を踏み出せなんて言えないもの。
そこからかな。

面白い映画だったー。
新郎の愛に溢れる笑顔が素敵でした!

幸せになるための27のドレス
http://movies.foxjapan.com/27dress/

投稿者 melissa : 11:04 AM | コメント (0)

June 07, 2008

ネオ・ジャパンプログラムA

観てきました。
主催者の挨拶があったりとか、監督が観客の中に混じってたりとか、普通の映画館で雰囲気はSHOR SHORTSってちょっと変な感じ。
ラフォーレではパイプ椅子で観てたのに!

SHORT SHORTSも早いもので、今年で10年目なんだそうな。
てことは、行ってた頃は2回目とか3回目とかかな。
今日、会社の同僚にSHORT SHORTSの話をしたら、彼女も同じ頃に観に行っていた事が判明。
隣の席で観てたかもねー、なんて話をして、人の縁とか運命のいたずらとか、そういうものを感じてみたり。
彼女曰く、ソウルメイトらしい(笑)

昔観たSHORT SHORTSで今でも覚えてるのは、エレベーターを題材にした映画。
人が乗り降りした時に、中の人がどう動くかっていうものだったんだけど、あれはもう一度観たい。

今日観てきたのは、日本人の監督のものばかりでしたが、なかなか面白かったです。
家族を題材にしたものが多かったんですが、印象に残ったのは最後の映画「影~Shadow」。
本当の父親はボク、と30歳になった娘に真実を告げるところをムービーで撮影しているという、いかにもSHORT SHORTS な作品。シナリオなし、打ち合わせ無し。
どこまでが真実で、どこからが虚像なのかわからなくなりますね。
ともあれ、真実を告げられた娘が激しく動揺し、混乱し、赦していく過程が自分的には新鮮でした。
一般的にはこんなに驚くものなのかな、と。
経験がないから想像の域はでませんが、もし自分だったら大して動揺もせずに、割とあっさり受け入れちゃう気がする。
親が誰であれ、今の自分は自分でしかないからなぁ。
ショックは感じるんだろうけど。

あと気に入ったのは、「Summer Homework」。
女の子もおじいちゃんも可愛いくてほのぼの。和むわー。

久しぶりだったけど、SHORT SHORTSならではって感じで、どの作品も観ていて楽しかった!
ブラジルプログラムも観たかったな。チケット売り切れで残念。

投稿者 melissa : 02:55 AM | コメント (0)

June 06, 2008

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL

今年もSHORT SHORTSがやってきましたね。
ラフォーレ原宿でしかやってなかった頃に行ってましたが、最近は全然足を運んでなかった。
24時からのネオ・ジャパンプログラムAでも観に行こうかな。
ちょうど疲れててオールナイトの映画が観たい気分だし。
リセットしないとー。
友人の分析によると、痛みに鈍感というか、痛みに対するキャパが広い?らしいので、遊ぶ気力がある時は遊んでおきましょう。
心理学やってた人に言われると納得感があって面白いなぁ。

投稿者 melissa : 12:22 AM | コメント (0)

June 04, 2008

映画が観たい!

六本木のヴァージンシネマの映画鑑賞券貰ってしまいました♩
わーい。

何観に行こうかなー。
今上映してる映画だと、2つの内のどちらかかしらん。

幸せになるための27のドレス
http://movies.foxjapan.com/27dress/

最高の人生の見つけ方
http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/

これっていう選択肢もありかしら??
秘密結社鷹の爪 THE MOVIEⅡ 私を愛した黒烏龍茶
http://www.takamovie.jp/

投稿者 melissa : 06:45 AM | コメント (0)

August 23, 2007

里見八犬伝

その昔観たきりの「里見八犬伝」。
無性に観たくなって、DVDをレンタルしてきた。
これを観て真田広之のファンになったのよね。懐かしい。

半分くらい忘れていたけど、観ている内にこんなシーンあったよね~と思い出してきた。
…あらためて観て見ると、中途半端なCGを使っている今時の邦画より面白くない!?
一歩間違えば限りなくコメディに近いものがあるけど、あそこまで思い切りよく真剣にど派手だと、突っ込む気も起きないもんだ。
血のお風呂で若返る夏木マリ。妖怪悪女キャラが似合いすぎます…。
志穂美悦子も美しくてカッコいい。さすがはアクション女優だわぁ。
何気に萩原流石とのご臨終の間の屏風はクリムト?だったのね。子供心にもあの最期は切なかった。
京本政樹もイイ味出してる。実は結構好き。
なんといってもみなさん所作が美しい☆殺陣も腰の入り方が違うわぁ。
そして真田広之は、やっぱりカッコいいよ~。無敵だよ~。あぁ、薬師丸ひろ子が羨ましい…。
今は更に素敵になってるし。ラッシュアワー観にいこっと。

次は魔界転生でもレンタルしようかな。勿論、ジュリーの方!

投稿者 melissa : 12:59 AM | コメント (0)

August 18, 2007

ブラスト!~ブロードウェイ・バージョン~

ブラスト!~ブロードウェイ・バージョン~」を観に行ってきました~。
去年観に行った、姉も友人も大絶賛していた「ブラスト!」。
噂にたがわず面白い&楽しかった♪

オープニングからドキドキ。
楽器を演奏しながらアクロバチックな事はやるわ、旗やバトンが空中を嘘みたいに軽々と飛びまくるわで、驚きの連続です。
踊りながら楽器を演奏するって相当に大変だよ。どんだけ練習したらあんなことが出来るようになるんだろうか…。
全編通して良かったけど、特に凄いと思ったのがパーカッションのセッション!
暗闇の中で、徐々に増えていきながら光るバチの動きと音は一糸乱れず、すさまじい迫力。
おぉぉぉ、と口を開けて見入ってしまいました。
かっちょ良過ぎるわっ☆
石川直氏すっごい。サイン貰いたかったなぁ。^^;

しかし2階席の一番後ろはちょいと遠かった…。もそっと近くで迫力を味わいたいものですわ。
もう一度観に行ってもいいなぁ。

投稿者 melissa : 01:17 AM | コメント (0)

August 11, 2007

トランスフォーマー

小龍包を食べに行ったものの、またしても残念な感じ…。鬼門なのだろうか。
となりのカップルの会話は面白かったけど。
気を取り直して屋外イベントでご飯を、と思ったら1分前に終了ですってーーー。
仕方なくコロナをあおるも、ライム無し(TT)
このままだと悔しいので映画を観る事にしました。
パイレーツ・オブ・カリビアンかダイハード4かトランスフォーマーの3択。
迷うまでもなく、5分後に開演だったトランスフォーマーをチョイス。
や、思っていたより楽しかった!
メカものはいいなぁ。
変身シーンが格好いい♪
車の時とロボットの時と、明らかにサイズがあってないでしょ!と突っ込みたくもなるが、そこは気にしないで観るのがポイント(笑)
内容はいかにもハリウッドなんだけど、単純に楽しくて良かったわ。
あんな車が欲しい〜。

投稿者 melissa : 11:04 PM | コメント (0) | トラックバック

May 31, 2007

かもめ食堂

フィンランドにオープンした「かもめ食堂」を舞台にした映画。
カフェでもレストランでもなく、「食堂」で、メインメニューは日本人のソウルフード“おにぎり”。
そして何の変哲もない、素朴な日本の家庭料理である、鶏のから揚げや豚のしょうが焼き、鮭の塩焼きが、ほんとうに美味しそうに登場する。
まさしく「食堂」。
奇をてらわず、平凡に、当たり前に。
物語全体がそんな感じ。

3人の女優が超個性的。
普通なんだけど、観ているといつの間にか微笑んでる。
猫を抱いて歩くおじさんや、トランクにいっぱいのキノコなど、たまに?が隠されていて、それもまた面白い。
日本マニアの青年のTシャツに何が描いてあるのか、つい一時停止にして確かめてしまった。

フィンランドにオーロラを観に行った時は冬だったので真っ白だったけど、夏はあんなに緑が多いんだなぁ。
9月頃がいいですよって現地の人が言ってたっけ。
行って見たいな。

コーヒーが美味しくなるおまじない、コピ・ルアックを実践したのは私だけではあるまい(笑)。

投稿者 melissa : 12:13 AM | コメント (0) | トラックバック

April 09, 2007

花よりもなほ

この週末は蟲師を観に行こうと思っていたのに、風邪でダウン。
おまけに借りていたDVDを返しそびれて延滞料金発生。
こんな時に限ってオットは出張中で頼む人もおらず…。
さすがに何日分もの延滞料を払うのは癪なので、気合を入れてレンタルショップへ。
せっかく来たからには、と棚を物色していると、かねてより観ようと思っていた「花よりもなほ」が旧作になっているのを発見♪
エウレカ7と供にレンタル。

作品紹介で読んだ限りだと、仇討ちをしなければならないのに、剣の腕はからっきし。お約束的にご近所さんの未亡人に惚れたものの…、っていうヘタレ侍の話かと思っていたら、なかなかどうして風刺とブラックユーモアの効いた小気味の良い作品でした。
まっとうな事をまっとうに描いているところが痛快。
香川照之ってといろんな作品に出てるのね。
ゆれる、以来気になる存在。
気にとめて見ると、脇役なんだけど、良い味出してるなぁ。
浅野忠信の存在感はさすが。立ってるだけでカッコいい!
うーん、やっぱり時代物って好き。
幼少の頃の憧れの人は榊原伊織だったもんね…。
岡田君の袴姿もなかなかでした。
ヘタレだけど、人情味に溢れていて「くそを餅に変えられる」役がぴったりはまってる気がする。
アレンといい、彼はちょっと不安定な役が合うのかしら。

春だしね。観るのにちょうど良い時期だったな。
桜は、来年も咲くってわかってるから潔く散っていく事が出来る、っていうのは名言だね。
なかなかに良い気分♪


投稿者 melissa : 12:48 AM | コメント (2) | トラックバック

March 20, 2007

パフューム ─ある人殺しの物語─

「不気味」という言葉が似合う映画だと思う。
音楽も映像も、美しいけれど、どこかに翳りがある。

香り、という映像では感じることの出来ない世界。
でも、眠っていた記憶が呼び起こされ、カメラが「香り」の元を追うたびに、次々と画面が切り替わるように、鼻の奥で体験したことのある香りが淡く漂っては消えていく。
記憶に無い香りは、一体どんな香りなのか、恐らく頭の中で嗅覚の記憶を総動員して一番近いものを蘇らせようとしていたように思う。
面白いことに、醜悪な記憶は蘇らせたくないのか、リアルなところまで行き着く前に歯止めがかかるらしい。

主人公の動きが独特で、不気味さに拍車がかかり、また、カメラが彼の目線を追うことで、いつしか自分も同じ動きをしているような気になってくる。
鼻が顔の一部の機関ではなく、何か異様な、別の生き物のように思えてきて気持ち悪かった。
主人公に罪の意識は無く、ただ純粋に香りを保存することだけに取り付かれ、殺戮を重ねていく様には、子供が持つ無垢な残虐性を感じ、哀れでもあり、おぞましくもある。
ただ、どうしてもその香りを知ってみたい、という欲求が沸き起こってくるのも否めなず、無事に楽園の香りが完成して欲しい、嗅いでみたい、と思ってしまう自分がどこかに居てゾッとする…。

彼が人々を不幸に陥れるのだろうか。
それとも、天使を陥れようとするものは、自ら罪を呼び寄せるのだろうか。
自らが作り出した禁忌の香りで世界を支配することも出来たのに、結局彼はその道を選ばなかった。
愛を知らない天才ほど、生きていくのが辛い存在は無いのかもしれない。
天使と讃えられようとも、それは彼の作り出したつかの間の世界でのみのこと。
彼は生きる道を見出せなかったのだろうと思う。
存在しない人間は誰からも愛されることもなく、愛する存在になるはずだった人を殺めてしまった。
彼の涙は虚無から来るものなのか、それとも哀れみからくるものなのか。

人間が死ぬときに、一番最後に残る感覚は嗅覚らしい。
彼が最期に感じたのは、楽園の香りか血の匂い、果たしてどっちだったんだろう…。

パフューム

投稿者 melissa : 01:02 AM | コメント (2) | トラックバック

February 04, 2007

どろろ

手塚治虫原作の「どろろ」が映画化されたので観てきました。
正直、最初はまったく観る気は無かったんですが、漫画を初めて読んで以来、ずーっと、「ど(↓)ろ(↓)ろ(↓)」だと思っていたのに、CMでイントネーションの違いに気づいて軽くショックを受けまして、それで妙に気になって、つい観に行ってしまいました。
だって20年近く間違っていたのかと思うと…。

多分、想像通りにやっちゃった感たっぷりなんだろうなぁと思っていたら、期待を裏切らない出来栄え(笑)
魔物たちのCGのチャチさは、もしかしてわざとやっていたりするんだろうか。
あの城の形は、ハウルを参考にしたのか?と思わず突っ込みたくなったし、ワイヤーアクションも今一迫力にかけるように思うけど。
ただ、やっちゃった感たっぷりならではの面白さってあると思っていて、そういう意味では笑えたし、面白かったです。
例えるなら仮面ライダーとか、子供だましなんだけど笑えるのと似たような感じかしら。
私的には結構好きです♪

役者さんは良かったと思う。
中井貴一はさすがだし、柴崎コウも大人の女がどろろってどうかと思ったけど、映画のキャラとしては案外イイ感じ。
あと、今までまったく興味が無かった妻夫木聡クンがツボにはまった。
夫には、またぁ?って呆れられましたけど。フン。
彼、今まで爽やか過ぎると思っていたんだけど、百鬼丸はイイ!
影のある役も合うじゃん。格好いいです。
ラストシーンはあれ、これで終り?っていう残念な終わり方だったけど、彼の笑顔が良かったから許そう(笑)
ああいう顔されたら、泣きたくなっちゃう気持ちも分かるね。
役者って凄いわ。

投稿者 melissa : 06:21 AM | コメント (0) | トラックバック

January 11, 2007

映画が観たい!

最近すっかり帰りが遅くて、帰りに映画館によろう計画がことごとく潰れています。
会社帰り、無性に映画が観たくなるときがあるんだけれど…。
残念(TT)

最近、公開されるのを楽しみにしているのはこの映画。
それでもボクはやってない

Shall we ダンス?からもう11年も経つんですね。
びっくりです。
いつの間にか歳とっちゃって…。
そうだ、今年は厄除けにいかねば!

投稿者 melissa : 01:28 AM | コメント (0) | トラックバック

September 06, 2006

半額の誘惑

1日から10日まで、TSUTAYAではクーポンをゲットして見せると、旧作レンタルが半額になるキャンペーンをやっています。
つい浮かれて3本も借りてきてしまった…。
しかも、一本は準新作だった為キャンペーンの適用外!
ぐわ~ん。
だったら準新作の棚にデカデカとキャンペーンのポスター置いておかないで欲しかった(TT)
わたくしセコイかしら。
ちなみに借りたのはこれです。

ブラザーズ・グリム
ヒース・レジャーとモニカ・ベルッチ見たさが主な目的!
カッコいい~。美しい~。

フライ・ダディ・フライ
これはただ単に岡田君が見たかっただけ…。

グリーンフィンガーズ
純粋にストーリーに惹かれて借りたのはこれだけ(^^;

しかし、3本も借りたくせに観る暇が無いって、わたくしバカなんじゃないかと。
うー。何としても観たい…。

投稿者 melissa : 01:32 AM | コメント (2) | トラックバック

September 02, 2006

天守物語

今年の頭からフジテレビで深夜放送していたアニメシリーズ 『怪 ayakashi』。
「四谷怪談」、「天守物語」、「化猫」の三本で、各4話ずつくらいかな。
すごーく気になっていて、観よう観ようと思いながら見逃しちゃっていたのでレンタル開始待ちだんたんですが、段々揃いつつあります。
ついこの間「天守物語」の後編が出て、残るは「化猫」だけ。
化猫が一番評価が高いので楽しみです!

で、今日は泉鏡花好きの私としてはやっぱ「天守物語」でしょう、と借りてきてみたんですが、まー原作は置いといて、アニメとしてはそれなりに良い感じにまとまってるのでは。
切ないですわ。
そしてオンナは怖いなぁ…。

四谷怪談も今度借りて来よう~。
こういうアニメ結構好きなんですよねぇ。
三話だけじゃなくて、もそっとやって欲しかったわ。
蟲師もこれに通じるところがあるような?

投稿者 melissa : 03:51 AM | コメント (0) | トラックバック

July 29, 2006

ゲド戦記 カウントダウン!

ジブリの新作、『ゲド戦記』のカウントダウン上映に行ってきました!
チケットを取るのに40分かかったんですが、頑張った甲斐はありました。
24:00からだっていうのに満席。さすがジブリだわ。
舞台挨拶のある映画は始めてだったんですが、結構面白いものですね。
アレン役の岡田君のNo.1映画は『カリオストロの城』なんだそうですが、それを超えたと言ったそうです。
言った後で、こんなこと言ったら駿監督に悪いですね、と言ってたみたいですけど(笑)
彼が最初に観た観客だそうで、自分が出てるのを忘れるくらい「すげー」と思ったとか。
ほっほう、期待が高まるジャン。
そんなトークを30分くらいして、最後に来場者プレゼントがありました。
なんと一緒に行った友人が監督サイン付きの品をゲット!!
おぉぉ、50分の1の確率の品を~。
最近お疲れ気味の彼女へのプレゼントかな。やったね☆

そして感想はと言えば、期待を裏切らずに面白かったと思います。
宮崎駿監督が「素直な作り方でよかった」と仰ったそうですが、なるほどと思える出来栄えでした。
声優はアレン役の岡田准一はどうなんだろうと興味津々だったんですが、役に合っていて良かったと思います。
手嶌葵も良かったし。
あとクモ役の田中裕子はお見事でしたね。
ただ、正直、見終わった瞬間は満足度10としたら8割だなって思いました。
でもシーンを回想する度に段々膨れ上がってきて、今じゃ10みっしり。
多分、自分は今後この作品を凄く好きになっていくんじゃないかと思います。
今、凄くワクワクしてます。もう一度観に行くのが楽しみで。
余韻に浸れる映画というか、観終わった後からの方が深みが増していってます。

映像は画面に広がりがあって、世界に引き込まれました。
色合いが良かった。
あの世界に漂う影の部分が良く描かれているなと思う。
上手く言えないんだけど、私には西洋のキリスト教が入り込む以前の古い世界に対する憧憬、みたいなものがあって、多分それはこういうイメージだっていうのが目の前で展開されていくように思って見てました。
ゲド戦記の舞台は架空の世界ですが、やはりベースにはそういう古い魔法や占いが信じられていた時代の西洋的なものを感じるわけで、自分の中にある世界を裏切られなくて安心するような、どこか懐かしいような、そういう気持ちでした。
抜けるような明るい景色ではなく、どこかに不安感が漂っているような、そんな世界。
そして映画では、目に見えないものに対する畏怖の念がある一方で、そういうものが崩れていこううとしている。
主役のアレンはその不自然さを感じながらも、自らも影にとらわれて怯え、逃げた。
彼には生きるということの実感が薄かったのだと思う。
そして人は一人で生きているんじゃないという実感も無かった。
何不自由なく生きて、それなりに幸せで、でも何故かもの哀しい気持ちが訪れる時がある。
テルーの歌声を聴いて涙する彼の気持ちが良くわかった。
あの歌詞が出てきた吾郎監督はやっぱり只者では無いと思う。
でも結局、逃げたって何にもならないんですよね。
光があれば闇が生まれ、人は昼と夜の両方の世界に生きているのであって、そのどちらかだけで生きていくことは出来ないのだから。
しかしそれを理解するには、自分が生きている、という実感が無ければ無理なこと。
掌に出来たマメを見つめるアレンの姿が印象的だった。
命を大事にする、というのは同時に失われていく哀しさを知ることだし、そしてその哀しさを受け入れることでもある。逃げたって、どこにもいけない。
そんなメッセージが画から、音楽から、台詞から、静かに強く伝わってきた。
少しもの足りないくらいにシンプルな線で描かれた世界は、静かだけれども強い。
そこに監督の素直さと、強さを感じた。
おそらくアレンは監督自身でもあるんでしょう。

今回の映画は宮崎駿の息子が撮った、というフィルターを外して見るのは難しくて、どうしても比べてしまうのですが、反発するでなく、宮崎駿の世界を受け入れながら自分の芯は通してるなって感じがしました。
エンドロールで原案「シュナの旅」って書かれているのを見て、あーっと思った。
あれがベースにあるのね。見たことあるシーンがあるなと思ったのは間違いじゃなかったわ。
演出的には駿監督と比べたら、まだ未熟なところは一杯あると思う。
飛翔感にはもの足りなさを感じたし、全体を通しての緩急のつけ方とか、終りが弱い感じがするところとか。
意味が分かりにくかったりとかね。
テルーと竜の関係も良くわかんなかったし。
それでもアレンが己の均衡を取り戻し、クモと、自分自身と対峙した時に見せた眼差しは、見事だなと思いました。

あと音楽が良かったです。
世界観やキャラクターの心情を良く表していて、映画に立体感が出てました。
それにバグパイプの音が聞こえたときは、なんだか良くわからないけど、あぁこれだって思った。
何が「これ」なのか、自分でも説明できないんですけどね。
大地の音というか、その土地に湧き上がってくるような音を感じました。
例えば太鼓の音とか、アイリッシュミュージックを聴くときに感じるものと一緒かなぁ。
ただの音楽じゃなくて、そこに何か含まれているような…。

それから魔法で鍛えられた剣が抜ける時の、鍔が鞘から離れるその瞬間の音。
あれは凄かった。
あの音を聞いた瞬間、誇張でもなんでもなく、自分の心臓が大きく脈打って音がするのが分かりました。
ほんと、漫画みたいに。
魔法の剣が抜ける時の音はかくあるべき、っていうまさしくその音+αだったんですよね。
この映画で一番好きなシーン、印象に残ったシーンはどこかと聞かれたら、迷わずそこです。
もっともこんな風に思うのは自分くらいだと思うし、印象的なシーンではあるけれども他の人はそんなに凄いと思わないと思う。
オタクだなぁ…。

真の名とは?大賢人て?竜ってどういう存在なの?などなど、原作を読んでなければ分からない設定についての説明がかなり省かれているので、そいういうところに囚われてしまうと楽しめないと思います。
そういう説明に時間を割いてしまうと、あの短い時間では本当に伝えたいメッセージが届かなくなるから省いたんでしょうけど。
大体、ロード・オブ・ザ・リングだって三部に分けてなお説明不足だもんね。
それを抜粋とはいえ一本でまとめようと言うんだから大変だわ。
自分は大好きな漫画家が世界三大ファンタジーの影響を受けている人なので、原作読んでなくてもその辺りの意味は大体分かったけど、まったくそういうのが何もない人が見たらどうなんだろうか。
人によってはほんとに面白くないんじゃないかしら。
観に行くにあたり、これは知っておいた方が良いんじゃないかと思うところが一つ。
「真の名」とは何か。
すべてのものには通り名の他に「真の名」があり、人は思春期の頃に「真の名」を探り出した魔法使いや呪い師からその名を授けられます。
その名前は本来、本人と名を授けた者しか知りません。
なぜなら、真の名とはその人そのものを表す言葉であり、その名前を知られるということは、相手に支配され、最悪の場合、命を奪われてしまう危険があるからです。
逆に言うと、真の名を教えるっていうのは凄いことなんだよね。
かなり大雑把な説明だけど、これを知ってるか知ってないかで結構見方が変わるかも。

でも原作を読む前に観て良かったかな。
実際映画では原作の話がミックスされて設定が変わっているところがかなりあるみたいだし、そういうこだわりなく観れたから。
原作を読み終わってから観たら、どんな風に観えるんだろう。
楽しみでもあり、不安でもあり…。
まーでもどっちにしてもこれはこれで良いんじゃないかしら。
私は好き。
監督のこれからに期待です。

投稿者 melissa : 08:20 AM | コメント (2) | トラックバック

July 20, 2006

もうすぐだ!

いよいよ来週土曜29日、『ゲド戦記』公開!!
六本木ヒルズの映画館では28日の24時からカウントダウン上映があります。
吾郎監督と鈴木プロデューサーがいらっしゃるそうです。
うーむ、コスプレの人とか来るのかしら…。
29日の初日舞台挨拶の回はすでに完売。
カウントダウンはまだ予約開始してませんが、こちらもすぐ完売してしまうんでしょう。
色々あったみたいだけど、宮崎駿監督が一応太鼓判を押したらしいので出来は良さそうだし、観るのが楽しみ♪
ナルニア国はなんとなーく観る気がしないんだけど、これは観ちゃうね。

投稿者 melissa : 10:58 PM | コメント (0) | トラックバック

July 16, 2006

ゆれるのは…

ゆれる」を観て来ました。
連休中とあって混み混み。
友人が朝から整理券を取りに行ってくれた。感謝!

オダギリジョー主演作品なので、評判が良かろうと悪かろうと多分映画館に行ってしまうんでしょうが、今回は前評判がすごーく良かった。
なので結構期待して観に行ってきました。
結論から先に言ってしまうと、少々期待度が高すぎたかなー、と。
役者の演技は秀逸で、映像も綺麗だし話の内容も面白いし、良いんだけどね。
撮り方も面白かったし。
兄弟の対決シーンでは画面がまさしくゆれていて、ちょっと酔いそうにー。
そう、途中までは成る程、面白かったんですよ。
しかし最後の三分の一が、少しばかりあれ?って感じでした。
とは言うものの、観て損は無いと思うし、役者の演技だけで言うとホントに今年最高って言ってもいいくらい凄いと思う。
オダギリさんも凄かったけど、香川照之さんはお見事としか言いようが無いです。
日頃穏やかで真面目で、人間出来てるなっていう人間が隠している狂気が湧き上がってくる感触が恐ろしかった。
顔は笑っているのに、目が…。
そして全てを諦め、赦した様な表情も。
最後に見せたあの笑顔は、どういう心境なのかなぁ。

兄弟の間の葛藤という難しいテーマだと思いますが、監督の言わんとするところは朧げながら理解出来ました。
肉親だからこその苛つきと羨望、憧れ、嫉妬。憎悪しながら愛情も捨てられない。
言葉にしてしまうとチープだけど、そんな感じ。
切りたくても切れない疎ましさとでもいうのかな。
どうしてもそこから抜けられなくて、そんな自分が歯がゆくて哀れだったりとか、あっけなくその枠を外している兄弟が羨ましくもあり、恨めしくもあり…(笑)。
結局自分次第なんだけど、簡単に割り切れるものでもないんだよね。
だけど「ゆれる」想いは子供の頃から付きまとい、逃れられない。
逃れようとするから余計に逃げられないのかも。
過去に戻ってみれば、そこにはゆれようの無い確かな時が流れているわけで、映画の中の弟が感じたであろう想いは、とても良く分かる。
けれど言葉には出来ないです。
根っこが深すぎる。
オダギリさんの演技も凄いよ。彼一人っ子なのにね。

んー、しかし今回のオダジョーは珍しくマトモに格好良かったな。
益々ファンが増えそう。

ゆれる
http://www.yureru.com/splash.html

投稿者 melissa : 11:01 PM | コメント (0) | トラックバック

July 08, 2006

ゆ れ る

オダギリジョーさん主演の新作映画「ゆれる」。
本日公開!

待ってました。いよいよ始まります~。
これ、映画館で予告を観た時から絶対に観る!って決めてました。
映像がとても綺麗そうだし、お話も面白そうなんです。
今回も単館マイナーだしそんなに話題になるまい、と思っていたら前評判がめちゃめちゃ高くてびっくり。
色んなところで取り上げられている上に、「本年屈指の日本映画の秀作」なんて紹介している記事(読売新聞 映画評)まであって、うひゃーです。
監督の評価もいいし、オダギリさんだけでなく、兄役の香川照之さんの評判がまた偉い良いんですよね。
…これはもしかして、混むのでは?
初日に観に行くつもり満々だったんですが、どうも朝のうちにすべての整理券がなくなりそうな予感。
ほとぼりが少し冷めた頃に行こうかな。

投稿者 melissa : 03:38 AM | コメント (0) | トラックバック

June 13, 2006

売れっ子

オダギリジョーさん、なんと実写版「蟲師」にも主演らしいです。
知らなかったわぁ。
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」も主演だっていうし、ほんと、売れてますわね。
そしてオダジョーの名に釣られて観に行ってしまう、いらっしゃいませなファンが一杯居るんだろうなぁ。
自分も勿論その中の一人ですけど…。
「蟲師」は実写化に賛否両論あるみたいですが、結構楽しみです。
共演がちょっとナニな気がしますが…。
いつ公開になるのかしらん。

投稿者 melissa : 10:31 PM | コメント (0) | トラックバック

May 27, 2006

ぼくを葬(おく)る

昨日はセミナー帰りに日比谷によって映画を観てきました。
シャンテシネで上映している『ぼくを葬(おく)る』。
GW頃に行こうと思っていたのに、気がつけばこんな時期。
6月2日までだそうなので、ギリギリセーフでした。

フランソワ・オゾン監督の「死についての3部作」の第2作目。
1作目の『まぼろし』は「愛する者の死」について描いた作品でしたが、今度は「自分の死」について。
2作に共通しているのは海と幻影。
とりわけ、海が生と死、もしくは再生をあらわしているように思えてならない。

主人公はまだ31歳と若く才能あふれる同性愛者の写真家。
ある日突然倒れ、癌に蝕まれた身体は余命3ヶ月と宣告されるのだけど、彼は治療を拒む。
そこからが物語の始まりです。
あとは彼の残された時を描くことにすべて費やされています。
だからと言ってお涙頂戴映画ではなく、どちらかというと淡々とした内容に感じられるのだけれど、主人公のまなざし一つが十を語るより雄弁な何かを物語っています。
でも、彼の視線の先にあるものが何かは、観る人によって違うのだと思う。
だからこそ、観客は次第に彼に同調していく気分を味わうのかもしれません。
少しずつ自分の心が引きずり出されていくように思われて、怖かった。

祖母との会話のシーンではじめて、彼の本当の心が溶け出します。
ぼくとあなたは似ているから、という彼も、それに答える祖母もすさまじい。
死が身近にある人の偽り無しの応酬。
祖母以外の家族には打ち明けられなかった彼。
恋人にすら本当のことが言えなかった彼。
でも、その気持ちは何となく分かる。
彼は祖母に会ったあと、誰にすがることもなく独りで自分を追い込んでいきます。
時に、自分の子供の頃の幻影を見ながら、独り、死について考え、怒り、絶望し、そして変化が現れる。
反目しあったていた姉からの手紙を読んで溢れた一筋の涙は、静かだけれど激しい慟哭を聞くより深く心に突き刺さる。
彼の変化はカメラで撮る対象物の変化でもあります。
公園で姉と子供の写真を撮る。
そのまなざしは慈しみに溢れ、もう曇りがないゆえに哀しい。
そして彼が最後にした事は、自分がこの世に存在した証だとか、再生だとか、そういうものではないのだと思う。
多分、ただそうする事が必要だったから。
それが自分の為なのか、後に遺された人の為なのかは分からない。
おそらくは最期、彼が見ていたものは命ある人の視点ではないから、きっと遺される人のことはあまり考えていないのじゃないかと思うのだけれど。
もはや自分の為ですら無いのかも。
ただ、残さなきゃいけなかった。

海で泳ぐ彼の身体は細くやせ衰えていて、死の匂いがするにもかかわらず美しい。
そして浜辺で出会った、子供の頃の自分にボールを手渡す。
彼は旅の答えを見つけた。
自分の生を享受し、すべてを許したあとで彼は時に身をゆだねる。
波の音に包まれ、まるで海に溶けていくように、独り砂浜に横たわり、生と死に溶け込んでいった。

彼のある意味自分勝手な終わらせ方は、遺された方にとっては残酷だと思う。
特に彼の恋人は、真実を知ったとき、激しい後悔に見舞われるのでしょう。
そして残されたものを知った時、彼はどう思うんだろう…。

波の音のみのエンドロールが秀逸。

投稿者 melissa : 01:55 PM | コメント (2) | トラックバック

May 20, 2006

ビッグ・リバー

オダギリジョー主演映画「ビッグ・リバー」の試写に行ってきました。
某ほにゃららさま、感謝感激です!
ありがとうございました!!

さて、この映画は全編英語です。
オダギリジョーといえば、映画監督志望だったのにカリフォルニアの大学で間違って役者養成コースに入ってしまったというお方なので、多分台詞が英語なのは問題ないんでしょうねぇ。
ネイティブとはやっぱり発音とか違うんだとは思うんですが、旅行者の役だし…。
しかし、やっぱり人生何が幸いするのか分からないよね。
映画監督になってたら、俳優のオダギリさんは存在しなかった訳で。
そもそも成功してなかったかもだし。

肝心の内容ですが、またしても一般受けはしない感じ(笑)。
見る人によっては、ほんとに退屈な映画でしょう。
でも役は彼にぴったり。
役選びが上手いというか、彼以外の役者は考えられないなと思いました。
アメリカの雄大で荒涼とした美しい映像と静かな音楽がとても良かった。
あの朝焼けの色は、ネイティブ・アメリカンの人達の色だよね。
ほんと、ああいう色を見るとアメリカに本来住んでいたのは誰なのかを思い出します。
今では人種のルツボになっているアメリカ。
その国で出会った男女3人の物語は、今直残るテロの影響を感じさせたり、人種なんか関係なく『人間』として通じ合えるかどうかが大切なことだと思わせたりする。
たった一人の人から受けた印象で、すべてを判断しちゃいけない。
「何もかも『アメリカ』のせいなのか、自分の責任はないのか」と問いかけるシーンではガツンと重いボディブローが入りました。
映画のことだけじゃなくて、普段の生活にも通じる言葉だな。

最後は…ニヤリでした。
観たらこの『ニヤリ』って言う意味が分かって貰えるんじゃないかなぁ。

投稿者 melissa : 02:36 AM | コメント (0) | トラックバック

May 13, 2006

高島野十郎

画家の高島野十郎さんを取り上げたテレビ番組をやっていた。
不勉強ゆえか、名前も聞いたことの無かった方ですが、凄い。
特に蝋燭の絵は、絵を描くということに対する執念のようなものを感じました。
洞察力に優れているだけではない、籠められた深い情念がありそうな…。
何を想いながら蝋燭の絵を何枚も描かれたのでしょう。
想像するに、あの絵を描いていた時の姿はもはや修行とも思えるようなものだったのではあるまいか。
そう思わせるような、炎の揺らめき。

炎の絵というと速水御舟の「炎舞」も実物を前にした時は鳥肌が立ちましたけど、この人の描いた蝋燭の絵も凄そう。

6月10日から三鷹市美術ギャラリーにて企画展があるらしい。
時間を都合して観に行きたいです。
図録はこちらで購入できます。

投稿者 melissa : 10:25 PM | コメント (0) | トラックバック

April 27, 2006

戦場のアリア

去年のクリスマスの頃、書店にて偶然手にした本がありました。
絵本のような、すぐに読み終わる本でしたが、人目があるところだというのに涙が溢れてどうしようもありませんでした。

帯に映画化、と書かれていたので上映されるのを待っていたのですが、ついに日本でも今月29日から上映が始まるようです。
映画のタイトルは「戦場のアリア」。
時は第一次世界大戦中。
クリスマスの夜に起きた奇跡は、夢物語のようです。
しかし、これは史実を元にして描かれています。
人間とはなんと美しく哀れな生き物なんでしょう。
戦争の愚かさと虚しさを感じずにはいられない。

http://www.herald.co.jp/official/aria/

投稿者 melissa : 10:07 PM | コメント (0) | トラックバック

April 19, 2006

ぼくを葬る

イタリア旅行記のピサ篇がやっと書き終わった~。
このペースじゃいつ終わることやら…。
カンボジアの旅行記もあることだし、頑張ろう!

で、表題の「ぼくを葬る」は今週末に公開になる映画。
監督はフランソワ・オゾン。
観に行きたいなと思ってます。
来週のGWのあたりに行けるかな?
http://www.bokuoku.jp/

投稿者 melissa : 09:15 PM | コメント (0) | トラックバック

April 07, 2006

さとうきび畑の唄

DVDのレンタルがあったので借りてきました。
戦後60年。
まだたった半世紀ほど前の出来事に過ぎない。
殺す方も殺される方も、家族があって生活があって、同じ人間に過ぎないのに。
笑ったり、泣いたりする同じ人間なのに。
どうしてあんな綺麗な海の上で、殺しあって血を流さなきゃいけなかったんだろう。
人ひとり、殺したら犯罪でしょう。赦されないことでしょう。
だのにどうして、命の重さは戦いになったら軽くなるの?
「人を殺したくない!」って、それが普通じゃないか。

平和は戦いの谷間にあるらしいけれど、谷間じゃなくて草原になればいい。
どこまでも、水平線のかなたまで続く広い豊かな草原に。

投稿者 melissa : 11:37 PM | コメント (2) | トラックバック

March 29, 2006

メゾン・ド・ヒミコ

映画館で予告編を観たときに、面白そうと思った映画。
で、その予告編に出ていた美しい人は誰だろうと思ったのがオダギリジョーさんを知った最初。
映画館に観に行こうと思いつつ見逃してしまい、やっとこの間レンタルしてきました。
ブエノスアイレスの夜と一緒に借りてきてそちらを最初に観たんですが、後味の悪さに金曜の夜にそれは無いよと思い、続けて観てしまった。

観始めて数分後から顔緩みっぱなし。
ジョー様格好良すぎる!にへら~。
映画館でこれやってたら怪しい人でしょうねぇ。
行かなくてよかったかも(笑)
ジョー様の魅力がこれでもかっていうくらい散りばめられている映画な訳ですが、内容としてはかなり厳しいものでした。
ソフトなのでグサグサ来るというわけではないのですが、思いの他深いところまで切り込んできますね。
自分の存在理由が揺らぐっていうのはかなりきつい。
ゲイの彼らにしても相当な葛藤があったと思うわけで、どっちが悪いというもので無いだけに余計に辛いです。
子供のことも妻のことも、彼らなりに愛してるんだよね…。
むつかしい…。
ブロークバックもそうだったけど、普通じゃないと差別される。
でも普通って何だろうって思う。

田中眠さんの存在感は圧倒的。
ただ立っているだけで、周りの空気が違う。
ガラスの仮面でいうところの月影先生みたい。(すごい例えよう)
負けてないジョー様も凄いけどね(笑)
あと、西島秀俊さんの淡々とした演技がアクセントになっていたように思う。
プレイボーイでつかみ所が無い彼が最後のシーンで見せたいつも通りの無表情。
でも、実はその中に色々詰まってそうな気がしました。
みんな切ないんだけど、ヒロインが一番切ないのかもしれないなぁ。
最後は爽やかなので後味は良いです。

ジョー様の笑顔は反則…。
あぁぁ、もう好き度100%振り切れてます~。

投稿者 melissa : 01:38 AM | コメント (7) | トラックバック

March 15, 2006

パッチギ

井筒監督の在日と日本の若者をメインに描いた映画。
舞台は昭和40年代。
若手の役者さん達がとてもいい。
それから私の好きなオダギリジョー様、脇役だけどポイント高し。

ご近所会のりんさんが「ALWAYS~」より良かったと言うのを聞いて、是非観てみようと思い、レンタルしてきました。
なるほど…。納得です。
正直、勉強不足な、それこそ「何も知らない日本人」としては言葉も無いです。
お葬式のシーンで、血を吐くような「帰れ!」という叫びを浴びせられているのは自分じゃないかと思いました。
高校生が独りで背負うには重すぎる…。
それでも、自分の出来る精一杯で応えた彼は凄いと思う。
歌うことしか出来なかったのかも知れないけれど。

この映画を観ていて思い出した言葉があります。
「戦場のピアニスト」のウワディスワフ・シュピルマンは、彼の息子に
『人間を民族で判断してはいけない。個人で見なさい。肌の色が白くても、黒くても、黄色でも、髪の色や瞳の色が違っていても、人はひとりの人間でしかない』*
といつも言っていたそうです。
彼が言うからこその言葉の重み。
人間対人間。
ほんとにそうだ。
環境が人格を育てる。
だから大人たち、子供たちにその事を教えてあげて。
未来を担う子供たち、その事を心に刻んで忘れないで。

*シュピルマンの時計/著者:クリストファー W.A.スピルマン

投稿者 melissa : 02:05 AM | コメント (2) | トラックバック

March 13, 2006

ブロークバック・マウンテン

一言で言うと、胸が痛い。

切なくて辛くて切り裂かれそうで、
力強くて優しくて時に暴力的で、
儚くて脆くて壊れそうで、
だのにその想いはどうしても消せなくて。

胸が苦しくて痛い。
溢れる想いを無理矢理に抑え付けているが故の苦しさを感じるからだろうか。
そして怒りを感じる。
何故、どうして?
幸せになることは、そんなに罪ですか。
赦されざる愛ってなんですか。
暴力で、奪ってもいいものですか。
そんな権利は、誰にあるというのでしょう。

傷ついた人が居なかったとは言わない。
普通に考えれば酷い話だとも思う。
それでもやはり、怒りを感じる。
姦淫の罪を問われた女を、赦したのはイエス・キリストではなかったか。
罪を犯したことの無い者が石を投げよ。
投げられる人が何処にいるというのだろうか。

二枚のシャツに込められた想いは永久に続くのだろう。
おそらく、彼は独りになったからこそ解放され、その愛がゆるぎないものとなったのだと思う。
「誓うよ」という言葉はどんな愛の言葉より重い。
彼は独り、生きていくのかな。
それとも彼が一緒なのか…。
しかし現実に彼は孤高であるわけで、その生き方は崇高ですらあるように思えるけれど、胸の痛みはやはり消えない。
他の道を選べなかったイニス。
彼の子供の存在がせめてもの救い。

豊かな森や山々の映像は圧巻。
雄大な山の中、育まれる愛は美しいが、泡沫の夢のように儚い。
楽園でのあたたかな一時を胸に生きてきたジャック。
願わくば、あの時が永遠でありますように。
叶わぬ事ではあるけれど、そう祈らずにはいられない。

この映画はすべてを語らない。
無言の中から、視線の中から観る人の心に語りかけてくる。
感じ方は千差万別だと思う。
嫌悪感を感じる人も居るのかもしれない。
でもわたしは、二枚のシャツを抱きしめたイニスの心を、踏みにじるような人間にはなりたくないと思う。

好きな人を好きだと、そう言えることは幸福だ。

ブロークバック・マウンテン

投稿者 melissa : 01:03 AM | コメント (0) | トラックバック

March 10, 2006

耳をすませば

この映画大好きなんですよ~。
テレビでさっきやっていたので、他の用事をほっぽりだしてつい観てしまいました。
わたくし、残念ながら学生時代にああいうロマンスはまるでありませんでしたが、雫が初めて書き上げた物語の評価を聞いて感極まって泣いてしまうところとか、こっちもぐぐっと来て泣けてしまいまいした。
あと、雫のお父さんがとってもいい。
ああいう出来た親って素晴らしいですよね。なかなかああは言えないですよ。
それも自分の子供を信じてるからこそなんでしょうが。
原石が輝こうとしてるときって、自然と環境が整うものなのかな。
素敵です。
この映画を観ると、キラキラと眩しくて、いいなーって思います。
公開当初に観たときは、全然そんな風に思わなかったんだけど。
これはなにかしら、つまり歳のせいってこと…!?

しかし、なんていったって原作が柊あおいですから少女漫画の王道ですよね。
きっと二人は将来結婚するんでしょう!
うーん、今流行りのNANAとは同じ少女漫画とは思えないくらい中身が違う。
時代の差を感じわ。

投稿者 melissa : 11:31 PM | コメント (0) | トラックバック

January 22, 2006

歓びを歌にのせて

なんで良い映画に限って単館なんだろうなぁ。
一般受けしないんだろうか。
この映画、今まで観た映画のベスト5に入るかも。
(といってもあんまり映画観てないんだけど…)
二日連続で観に行っちゃいました。
最初は一人で観に行って、あんまりにも良かったから翌日benを連れてもう一度~。
一回目も素晴らしく感動したけど、二回目もやっぱり感動しました。
飽きるどころか段々深くなっていくような。

スウェーデンの映画です。
世界的に有名な指揮者だった主人公が、身体を壊して少年時代を過ごした村に帰ってくるところからストーリーは始まり、彼が聖歌隊の指揮者を引き受けたところから物語が動き出します。
「自分の声(トーン)を見つけよう」
最初は何気ない一言に聞こえた言葉が、実は深い意味を含んでいるということが物語りが進むにつれわかるようになりました。
この映画、単に音楽を題材にした内容ではありません。
宗教が深く絡んでいて、人間愛と、もしかしたら神の愛についても語られているのかな、なんてキリスト教に詳しくないなりに考えてみたり。
これはわたしの勝手な解釈に過ぎませんが、主人公である指揮者にイエス・キリストの姿を、そして彼が愛する女性にはマグダラのマリア的な存在を感じてしまいました。
(主人公については牧師の妻がそれっぽい発言をしたりはしますが)
最後の方で主人公が怪我をして、3人の女性達が介抱しているシーンなんかは宗教画のイメージで観てましたね。
後から考えると深読みしすぎかなーと自分でも想うものの、映画館で見た時はそう見えちゃったんですよ…。
そして指揮者が来るまで村の支配者的な存在であった牧師に妻が投げつける言葉はかなり強烈。
牧師の生き方の否定であると共に、教会に対する痛烈な批判です。
これを言ったらお終いじゃないか、というくらい救いようの無い一言。
まさしくその通りなんですけど…。
彼女の夫に対する絶望の深さは計り知れないです。
しかしだからといってキリスト教の否定をしているわけではないと思うんですよね。
本来はこういうものだったんじゃないかと言うような「愛」の姿をそこかしこに感じます。
DVにあっていた妻が夫を「恨んでいない」という言葉のなんと深いことか。
彼女を見ていると、辛い思いをした人ほど人に優しく出来るっていうのは本当にそうだな、と。
そしてその助けをしたのが、ほかならぬ音楽。
月並みな表現ですが、彼女がソロで歌うところは感動的でした。
歌詞がまた泣けて泣けて…。
そこに至るまでの過程が丁寧に丁寧に描かれているからこそ、余計にそう思った。
彼女に限らず、聖歌隊のメンバー達が自分自身に目をそらし、誤魔化して生きてきたのが、音楽を通して自分に向き合うことで段々開放されていくんです。
そしてその音楽を人々に与えている、もしくは気づかせている指揮者自身も、未だ過去のトラウマに捕らわれているし、失う事を恐れて人を愛する事を怖がっている人間で、万能な存在ではありません。
しかし彼もまたメンバー達との触れ合いによって、人を愛するということに目覚め、音楽で人の心を開くという夢を実現させていきます。
生身のイエスというのは彼のように純粋で与える愛に溢れていて、でも人間臭いところもある存在で、だからこそ人々は惹かれていったんじゃないのかと映画を観ながら考えてしまいました。
村を去った過去を聖歌隊のメンバー達に話す主人公の姿は痛々しく、彼を気遣って椅子を出した老人が「故郷だよ」という一言は、さりげないけどこれ以上ないくらいに愛に溢れてる。
凄いなと思ったのは、主人公を否定する人々の存在もちゃんと描かれているところ。
全員が受け入れるられるかというと、そうもいかないわけで。
人間の弱さ、醜さ、汚さ、そこにもきちんと焦点をあてているからこそ深みが増すんだろうな。
自分はどっち?って思ったら不安になりましたが…。

ラストはもう言葉にならないです。
主人公の微笑みに、涙が溢れて溢れて…。
コーラスではなく、ただのハーモニーなところがすべてを言い表しているなと思いました。
彼の夢は叶い、人々の心は開かれた。
その夢は絶えることなく引き継がれていくのでしょう。
知的障害の青年からそのハーモニーが始まったところが何とも意味深いです。

DVDが出たら迷わず買います。
何回観ても良い映画だと思う。名作。

歓びを歌にのせて
http://www.elephant-picture.jp/yorokobi

投稿者 melissa : 06:14 PM | コメント (6) | トラックバック

January 14, 2006

THE 有頂天ホテル

お正月気分もそろそろ去ったかなーという頃に、また大晦日独特の妙に盛り上がった気分を味わってしまった(笑)。
確かに有頂天というのが相応しい気分。
映画館で観た予告が面白そうだったのと、りんさんのブログに面白いって書いてあったので早速観に行ってきました。
初日のせいもあるのかもしれませんがお昼の回はもう良い席が無く、朝一の回へ。
それでもかなり人が入ってましたし、興行収入50億突破を狙う有頂天っぷりらしいですけど、突破できちゃうかもですね。
オープニングからして何となく舞台っぽいなぁと思ったんですが、実際舞台を観ている感じでした。
テンポの良さが命らしくあらゆるエピソードがフルスピードのまま同時進行で進んでいくんですが、最後に綺麗にまとまるところはさすが。
沢山あった伏線が段々繋がっていくのが面白いです。
あと、やっぱり配役がいいなぁと思いました。
今更ですが佐藤浩市さんの存在感の凄さを実感してみたり。
学校の視聴覚教室で『敦煌』を観に行った時は、多感な女子高生達にあのタラコ唇が凄いなんて役とは関係ないところで散々言われていた彼ですが、そんな事を言ってすいませんでしたと謝りたい。
(映画は面白かったですよ〜。でもみんな若かったから…^^;)
そしてそしてオダギリジョー様最高です(笑)。
あっはっはっは!お腹抱えて笑わせて頂きました。
いやもう益々好きになっちゃいますね。
女優陣もみなさん凄くいい味出していて、この映画は配役で勝利って所がかなりありそう。
気軽に観るには良い感じ。

THE 有頂天ホテル
http://www.uchoten.com/

投稿者 melissa : 11:50 AM | コメント (2) | トラックバック

January 06, 2006

キング・コング

最近、いい映画観た?って話をすると、大抵キング・コング超いいよって感想がくる。
ほほぅ、そんなにいいのか。
あんまり観る気なかったんだけど、観てみようかなぁ。
ピーター・ジャクソンだし。
子供の頃にテレビでやっているのを観た時、確かに泣いた。
内容はほとんど覚えてないんだけど。
んーむ。観たいの他にもいっぱいあるなぁ。
どれから観よう…。
とか迷っているうちに終わっちゃうんだ~。

投稿者 melissa : 12:40 AM | コメント (0) | トラックバック

December 10, 2005

杉本博司 時間の終わり

前の晩にご近所会女組@NANARICAにて杉本博司展の話になった。
現在森美術館で行われている展覧会。
ポスターを観て、なんて印象的な写真なんだろうと気になっていました。
でもその意図するところは全く知らなくて、ポスターを見て静物から野生動物の写真まで幅広く撮る人なのかと思っていたら、実は違うと教えてもらった。
衝撃。
そんな捕らえ方があったのか!
なんだか想像していた写真展とは全く違うもののようで、気になって気になって、早速昨日行ってきた。

まず入り口からしてすでに作品のよう。
杉本博司の世界に吸い込まれていく気がした。
最初に目に飛び込んでくるのは丈高く白い面もしくは柱の列。
規則正しく並んだそれらに圧倒される。
空間自体が作品なんだと思った。
そして裏に回ると、白と黒の写真の数々が待っている。
モデルは数学。
美しいのは、それが唯一無二の真実だからか。

ジオラマシリーズは衝撃だった。
写真に撮ることで、虚像が実像に成り代わる。
展覧会のポスターを見て本物の野生動物だと思った自分は、まさしく作者の意図にはまったお客さんだ。
写真は今まさに目の前に展開されている現実を切り取ったものに違いない、という自分の思い込みが覆される。
ジオラマが、ジオラマとしての現実から離れて、実像としての現実を映し出している。

古代の海をテーマにした部屋は暗く沈んで、海だけが浮かび上がる。
眩暈がする。
思わず座り込みそうになってしまった。
能舞台に浮かぶ海、そして古代から響く音。
見慣れた海の姿はない。
視覚からの印象は静寂。
そのくせ、猛々しい熱さを感じるのは何故だろう。
鏡のように静かな海。どこまでも広く遠い海に飲まれそうになる。
はるか彼方に行ってしまいそうで怖い。
ここで行われたという能の舞台を見てみたかった。

光るスクリーン、絵のように見える写真、溶けていく千手観音。
建築物との対決、あるはずのない風景。
写真と化石は似ていると話す作者の言葉が頭に残った。

護王神社には是非行ってみたい。

投稿者 melissa : 11:10 AM | コメント (0) | トラックバック

November 24, 2005

ALWAYS 三丁目の夕日

あぁ、しばらく夕日を見てないな。
心の片隅がちょっとだけ痛むような感じは郷愁だろうか。
映画の中の人々は、どんな思いでそれぞれ夕日を見上げたんだろう。
哀愁だろうか、希望だろうか。

ALWAYS 三丁目の夕日を観てきた。
舞台になっている昭和33年の町並みや人々の生活は知りもしないけれど、なんとはなしに懐かしさを覚えてしまう。
自分が子供の頃、まだその時代の欠片が残っていたからかもしれない。
祖父母の家に行った時にいつも感じた古い家の匂い、夕暮れ時に裏路地に漂う線香と夕餉のみそ汁の匂い、古い畳、押入の匂いのする布団。
そんな懐かしい匂いがふっと思い出されて、映画と自分の過去が少しだぶった。

「地震、雷、火事、親父」の典型のような父親、実は一番強くて優しい母の姿、そして憎まれ口をききながらもまっすぐな眼をした子供達の姿が好ましい。
そして町の人々は、口先ではけなし合いながらも心の底ではいつもお互いを気にかけている様子がとてもあったかかった。
時代が映り変わり、新しいものに喜ぶ姿を描く中、捨てられていくものの寂しさが同居しているシーンには、棘がささった時のように、すこうしチクっとしたけれど。

なんだか映画の中に出てくる機械は、人間が動かしているって感じがした。
例えば機関車とか、鈴木オートのみすぼらしい自動車とか(笑)
機械というより、道具といった方がふさわしいような。
ふと気がつけば自分を取り巻く世界に振り回されている気がしないでもない今、地に足をつけて生きる人の姿を羨ましく感じるところもある。
それは自分のせいでもあるのだけれど。
たった半世紀ほど前の話なのに、こんなにスピードが速くていいのかな。
もう50年後は一体どんな世の中なのか。
その時に見る夕日は、自分には何色に見えるだろう。

俳優がいい、音楽がいい、映像がいい。
そしてストーリーもいいと四拍子揃った映画だった。
観に行って良かったなぁ。

投稿者 melissa : 11:39 PM | コメント (4) | トラックバック

September 25, 2005

チャーリーとチョコレート工場

原作を読んでから、と思っていたのですが図書館でしばらく借りられそうにないので、先に映画を観る事にしました。

映画館の中に入ると、チョコの香りが漂っていてびっくり!
うわぉ、最近じゃこんな演出があるのね。
チョコの香りに包まれて映画館に居るっていうだけで、すでにワクワク。
(単純さ加減は子供並み。)
オープニングから、いかにもファンタジーですよぉー、これから夢の世界のはじまりですよぉーって感じでググっと惹きつけられます。
そしてチョコレート工場に招待されたラッキーな5人の内、主役の男の子以外がまた憎らしいのなんのって。
それだけに主役の男の子の純朴さが際立っててお見事。
しかし子役も見事なもので、んまーにくったらしいぃ!って本気で思っちゃう。
このお約束的な展開がまたいいんだな。

チョコレート工場の内部も圧巻です。
チョコの滝に食べられる草や花々!うわーっ!!
子供の頃はヘンゼルとグレーテルのお菓子の家に憧れたものですが、これはそれどころじゃないです。
こういう世界を損なわずに映像化が出来るあたり、ティム・バートンは凄いなぁ。
原作を読んでいないのでわかりませんが、想像以上にすばらしい世界が広がっているんじゃないのかしら。
それにぴったりはまっているジョニー・デップも凄いんだけど、一番強烈だったのは、やっぱり「ウンパ・ルンパ」☆
夢に出てきそうだ~。
もー忘れられない。
面白すぎる。
原作ではどういう書かれ方をしているのか、凄く気になります。

色んな発明の数々や、子供達が脱落していく様子は面白くありながらもかなりブラック。
童話とか読んでるとあるよね、こういう感じ。
最後はどうなるのかなぁ、と思いつつ…。
あらまぁ、なるほどねぇ♪
こうくるのか!
素敵なプレゼントを貰った時のような感じで凄く良かったです。
早く原作が読みたいな。

家に帰ってから早速チョコレート食べたのは、言うまでもありません。
虫歯には注意…☆

チャーリーとチョコレート工場

お?
サイトをよくよく読んでいたら、あの100匹のリスは全部本物だって書いてある。
まじ!?
CGだと思ってました。リスって芸できるんだ…。

投稿者 melissa : 07:26 PM | コメント (2) | トラックバック

July 29, 2005

ヴェラ・ドレイク

なんともやりきれない思いが残る映画でした。
舞台は1950年代のロンドン。
主人公はあまり裕福ではないものの、幸せそうな家庭の主婦。
明るく善良な彼女が、家族にも内緒でひそかに行っていた人助け。
それは望まない妊娠を無かった事にしてあげること─。

当時、法律で禁止されていた中絶ですが抜け道はあるもので、条件が整えば合法的に手術を行う事が出来たようです。
ところが、その為にはやはりお金が必要なんですね…。
結局、貧しく生活に余裕のない女性達は危険なのでは?と思いつつも、非合法の中絶に頼らざるを得ないんです。
そんな助けを求める人々に手を差し伸べてやらずにはいられなかった主人公の姿を観ていると、ただ悪いことをしたから、危険な目にあわせたから、命を奪ったから、と責める言葉を浴びせる事はとても出来ません…。
映画の中では深く語られる事はありませんでしたが、彼女が危険な堕胎法で「人助け」を始めたのは、戦時中にあった、言葉に出来ない暗い出来事がきっかけのようです。
しかし純粋に女性達を助けているとしか思っていなかった彼女が突き落とされた現実は、あまりにも辛い。
友人に裏切られ、裁判にかけられ─。
それだけの事をしたのだから仕方がない、そう言ってしまえばそれまでですが、とてもそう簡単には割り切れない現実を映画はつきつけてきます。
結婚指輪を外すように命じられた彼女の目から流れ落ちる涙には、どれほどの思いが詰まっていることか。
あのシーンは忘れられません。
中絶という問題を通して、社会の矛盾や家族の絆についても問いかけている映画だと思います。
「赦し」という言葉が重く深く、胸に響きました。

ヴェラ・ドレイク
http://www.veradrake.net/

銀座テアトルシネマで上映中です。

投稿者 melissa : 09:59 AM | コメント (0) | トラックバック

July 22, 2005

STAR WARS(スター・ウォーズ)エピソード3

終わっちゃった…。
公開を心待ちにしていたエピソード3、とうとう観てしまいました。
早く観たい!と思う反面、もうこれを観たら終わりになってしまう…と、何とも言えない複雑な気持ちで映画館に向かいました。
ロード・オブ・ザ・リングの時も味わったなぁ、この気持ち。

実はエピソード3を観に行く前に2を観てから行こう思って、毎日TSUTSYAに通っていたのですが、ぜーんぶ貸し出し中。
今日も無いなぁ、と肩を落として帰る日々が一週間以上続いたので、いい加減我慢出来なくなってエピソード3の席を予約してしまいました。
そうしたらその前日、今日も無いだろうと期待せずに行ったら、あったんです♪
エピソード2が一本だけ。
そうよ、まさにこれが観たかったのよ~!
これはもう観ろってお導きに違いない、とか訳の分かんないことを考え、一人興奮しながら帰路につき、興奮しながらエピソード2を観て、その興奮を保ちつつ映画館へ。

あぁ、このオープニングを観るのもこれで最後か。
新しいシリーズは出ないのかと思うと寂しいな…。
しかし本編が始まってしまえばそんな思いはどこかにすっとび、映画の中に引き込まれっぱなし。
やっぱりこのスピード感といい音といい、迫力満点で最高!
映画館で観ると全然違うわ。あんまり見過ぎると酔いそうになりますが…。
アナキン役のヘイデン・クリステンセン、2の時より俄然良くなっている気がします。
2の時はこんなにイイと思わなかったんだけどなー。
成長したせいなのか、アナキンが変化してきたせいなのか。
陰のある雰囲気が繊細で不安定なアナキンにぴったりはまっていて、見ていて切ないです。
それから1の時はオビ=ワンがユアン・マクレガーってどうなのって思いましたが見直しました。
色んな意味でエピソード3は1、2より数段見応えがあります。
圧巻はオビ=ワンとアナキンの戦闘シーン。
息つく暇もなくライトセーバーがきらめき、アナキンとしての最期へと進んでいく。
あんなに仲の良かった二人なのに…。
そしてダース・ベイダーの黒衣の装束の謎が明らかになったとき、ルーカス監督が言うとおり、まさにパズルの最後の1ピースがはまった、という感じがしました。
愛しい人を守りたい、そんなささやかな望みがこんな大きな悲劇を生むことになったのかと思うと、切なくて可哀想で泣けるーーー。(TT)
シスは何となく想像ついてたけど…。こいつのせいで…。
でもいいさ、結局は予言の通りになるものね。

エピソード3を観て、過去3部作の見方が変わりました。
これは1~6を通してアナキン・スカイウォーカーの話なんだなー、と。
1~3を観ないとベイダーの奥深さは分からないですね。
昔も6で泣いたけど、これからはもっと泣けそうです。
ルーカス監督の意図通りかな。
しかし謎が一つ。レイアは母親の記憶があるって言ってたはずなんだけどな。
はて?

マイナーキャラの話をテレビでやるっていう計画もあるようですが、いつになるんでしょうね。
とりあえずはDVD6巻セットが出るのが楽しみ♪
その前にサウンドトラック買っちゃおうかしら。
おまけのDVDが良いらしく、どうしようか悩むところです。

STAR WARS(スター・ウォーズ)
http://www.starwarsjapan.com/

投稿者 melissa : 10:53 PM | コメント (2) | トラックバック

July 21, 2005

saw(ソウ)

気になってはいたんだけど、怖い映画は駄目なので観ずにいましたが、ついに先日TSUTAYAで借りてきて観てしまいました。
怖いけどホラーみたいに切り口ぱっくり、内蔵でろんでろんとかいう話では無いって聞いたもので。
実のところこの映画のテーマは「感謝」と聞いて興味むくむく。
なんで?
バスルームの真ん中に死体、部屋の対角線上に足かせをつけられた男二人。
そしてノコギリ。
あのジャケットから「感謝」は想像できないけどなぁ。

その謎も観てみると成る程!って感じ。
確かに「感謝」だわ。
はー、こういう話か…。
面白い、です。確かに。
飽きないし、予測がつかない。
伏線がはられていて、気づきそうになるんだけど最後の最後は度肝を抜かれる展開だし。
良く出来てるなーって思いました。
見た目には多少グロイものの、所謂ホラー映画とは違いますね。
サイコサスペンスっていうのかな?
精神的にはかなりハラドキ。
映画館で観てたら相当怖いだろうな…。
「CUBE meets SEVEN」と言われてるらしいですが、両方とも観たことがないので良く分かりません。
自分が今まで観た映画の中だと、es に近い感じがしました。

うーむ、しかしねぇ、自業自得と言えばそうかもしれませんが…。
自分はどうなのって思うとかなり自信ないです。
でも、だからってあんなのはぜぇぇぇぇっっっったいお断りです。
そうそう、こんな風に自分が映画の中に引き込まれていくのもこの映画の狙いなのかも。
観終わった後で自分は?って問いかけるんじゃないかな。多分。

それにしても最後気になる。
気になって気になって、検索しまくっちゃいました。
どうやら2も公開されるようです。
最後の展開だと2は一体どうなるんだろう。
あぁ、怖い物みたさでまた観てしまいそうです…。

saw(ソウ)
http://www.sawmovie.jp/

saw2(ソウ2 英語版)
http://www.saw2movie.com/
トップページは少々グロイです。ご注意あれ。

投稿者 melissa : 10:35 AM | コメント (13) | トラックバック

May 31, 2005

映画『コーラス』

清らかな声だった。
男でも女でもない、透き通った歌声に涙した。

シネスイッチ銀座で公開中の映画『コーラス』。
良さそうな映画だとは思っていたが、アカデミー賞に
ノミネートされたそうだ。期待に胸が膨らむ。

朝一番の回だったせいか人はまばらだったが、さすがに
スクリーン正面の良い席はほぼ埋まっている。
一番観やすそうな席に腰をおろす。
開演が近づくにつれて、人が増えてきたようだ。
少し早めに来て正解だった。

映画が始まった。
初老の老人が二人、語り合っている。
二人は“池の底”と呼ばれる学校の生徒だった。
そして、その学校に居た、ある一人の教師の日記を読むところから
過去の日々に還っていく。
そこは第二次世界大戦後のフランス。
まだ戦争の名残のある、つらい時代だったんだろう。
だから子供達は犠牲にされたのだろうか。
暗い瞳の子供達、憎しみと哀しみに満ちているように見える。
問題児になりたくてなったんじゃなかろうに。
用務員の「本当はみんな、いい子達なんだよ。」という言葉に
胸が詰まる。

けっして男前では無い、さえない教師が物語の主人公だ。
一度は挫折し、世間からも見捨てられた彼は、しかし
その傷があったからこそ、子供達を理解しようとしたのかもしれない。
そして封印していた宝物を子供達にも分け与える事で、
実は、彼自身も癒されていたに違いない。
音楽を通じて彼のあたたかな心にふれると、
みな、固まっていた心が溶け出すように、人間らしさがにじんでくる。
映画の季節が、冬から春へと変わっていくように。
そしてボーイソプラノの、美しい歌声が喜びに満ちて響き渡る。

教師が与えたもの、そして彼に与えられたものは、
音楽という形の愛情、信頼、そして喜びだろうか。
子供は大人の鏡だ。
凍てついた心で接すれば、子供も凍てついた心を返してくる。
立派な地位にある人が、中身も素晴らしいとは限らない。
大切なのは心だと、教えてくれる映画でした。

6月下旬までは確実に上映しています。
是非ご覧になって下さい。

コーラス
http://www.herald.co.jp/official/chorus/

シネスイッチ銀座
http://www.cineswitch.com/

投稿者 melissa : 10:27 PM | コメント (0) | トラックバック

May 30, 2005

DEEP BLUE 5/27からDVD発売開始

白くはじける波頭。岩にあたっては砕け散る。
どこかでみた光景。浮世絵が脳裏に浮かんだ。
あぁ、北斎は動体視力に優れた人だったんだ。
誇張した表現だと思っていたが、違った。
あれはまさに「波」そのものを描いたものだったのか。
力強い、海の姿。

浜辺でくつろぐアザラシの群れ。
子供達が波打ち際で戯れている。愛らしく、平和に。
オーケストラの奏でる美しい旋律が、徐々に危険な予感を運んでくる。
捕食者が狙っていた。
しかしシャチ(オルカ)もまた、座礁の危険をおかして挑んでいるのだ。
生きるために。

極寒の北極圏で生きるホッキョクグマ。
母熊と歩く小熊は、まるでぬいぐるみのようだ。
食料を求めて、彼らは彷徨う。
氷に閉ざされ、ただ生き延びる事に必死な白イルカ達。
背中にある無数の傷跡は、ホッキョクグマがつけたもの。
彼らもまた、生きる事に必死なのだ。

よちよちと歩く姿が愛くるしいペンギンは、海中では
全く別の顔を見せる。
まるで弾丸の様なスピードで自在に海中を飛び回るペンギン達。
そしてコウテイペンギンの群れは、凍てつく吹雪の中でスクラムを組む。
「可愛い」一面しか知らなかった自分が恥ずかしくなる。
必死だ、みんな必死に生きている。

深く深く、どこまでも続く黒い海。
わき上がる黒煙。
よく考えてみれば、深く潜るという事は地球の中心部に近いということだ。
深海に地球の脈動を感じたっておかしくはない。
透きとおる身体。きらきらと輝く生物。
未知の世界は、未知の生物でいっぱいだ。
実際、映画の撮影時に新種のタコが発見された。

青い青い海原では、にぎやかな鳴き声。
海面では海鳥が騒いでいる。
イワシの群を狙ってきたのだ。
水中では大きな魚がイワシの群を襲っている。
そこに飛び込んでくるのは、鳥だ。
こんなに深く潜るのか。
鳥もまた、必死だ。
そして迫り来る巨大な生物。
クジラがイワシの群を海水ごと大きな口で丸飲みにしていった。
圧巻としか言いようがない。身体がふるえた。

こんなに至近距離で撮っているのだ。カメラマンも一歩間違えば…。
DVDの特典映像では、このカメラマンがあと2メートル近かったら自分も
飲み込まれて居ただろうと語っていた。

映画は厳しい自然の姿をそのまま映し出している。
観ていて辛いシーンもあった。
それでもやはり、ひたむきに生きる生き物たちはみな、美しかった。
どの生物も、生きる為に闘っているのだから。

5/27にDVDが発売された。
特典映像付の2枚組。映画館で観た人にも、新たな感動を与えてくれると思う。

DEEP BLUE
http://www.deep-blue.jp/

投稿者 melissa : 12:24 PM | コメント (0) | トラックバック

May 26, 2005

ピエロの赤い鼻

映画館で予告編を観た時、これは絶対に観ようと思った。
ピエロに扮する父親を嫌っている少年はふくれっ面。
ところが父の友人の話を聞いた後、彼は涙を流して父親に拍手を送る。
面白おかしいピエロの扮装。でも影に見え隠れするのは戦争の傷跡…?

チラシを貰って帰る。
おどけたピエロのイラストなのに、眼差しはどこか哀しげだ。
チラシを読んで、納得がいった。
やはりこれは戦争映画なのだ。
ピエロに扮した父親がまだ若い頃、フランスはドイツの占領下だった。
主人公が戦後、週末だけピエロになるのは訳がある。
赤い鼻には一体どんな意味があるのか…。

映画館のサイトで上映スケジュールを確認すると、初日はイベントがある。
イラクで亡くなった写真家、橋田さんの奥様、幸子さんの講演だ。
せっかくだから聴きたいと思い、講演が聴ける初回に行った。
朝早い回なのに、思ったより観客が多い。
中でも目立ったのは、きっと自ら戦争を体験したであろう白髪頭の
おじいさま、おばあさま方。
どんな思いでこういう映画を観るんだろう…。

上映が始まった。
最初は和やかで明るいシーンから始まる。平和な日常生活。
主人公の息子が父の友人から「父親がピエロになった訳」を聞く頃から
次第に物語は影をおびていく。
派手な戦闘シーンや人が沢山死んでいく戦争映画ではないが、
深く、悲しい物語だった。
二人の「人」の死が心に苦く、重い。
そして人の心の美しさと慈愛に満ちた終盤では、涙が止まらなかった。
ピエロの赤い鼻。それは人の心の強さそのものでした。
けっして汚すことができない美しい魂の象徴。
主人公の息子がピエロに扮する父に向かって涙を流し拍手する時、
シャルル・トレネの「よろこびの歌」がなんとぴったりはまることか。
素晴らしい歌でした。
そしてその歌を聴きながら、自分の心に問いかけました。
同じ目にあったなら自分はどうするだろうか、と。

上映終了後、橋田幸子さんの公演を聞いた。
イラクの子供達の事。そして子供病院をイラクに建てたいという彼女の夢。
今日カウンターで売っている赤い鼻を買うと、募金になると言うこと。
迷わず帰りに買った。
ぬくぬくと暮らしている自分だけれど、ほんの少しだけでも…。

最初から最後までずっと重苦しい映画ではなく、フランス映画らしい
エスプリも随所に感じる。
素晴らしい映画なので多くの人に観て欲しいと思います。
スピルバーグ監督がリメイク権を獲得したそうなので、
いつかハリウッドでも制作されるかもしれません。

ピエロの赤い鼻
http://www.wisepolicy.com/effroyables_jardins/


橋田メモリアル・モハマド君基金 -イラクに子供病院の建設を-
http://www.stnumazu.com/home.html

投稿者 melissa : 11:27 AM | コメント (0) | トラックバック

天国の青い蝶

この映画との最初の出会いは、記憶が定かじゃない。
確か、他の映画を観たときに予告で観たんだと思う。
美しいジャングルの映像と青い蝶に惹かれ、タイトルだけを心に留めていて、
後からサイトを検索したような覚えがぼんやりとある。

公式サイトでストーリーを読んで、更に惹かれた。
しかし、この映画は実話をベースに作られている。そう書かれていた。
元になった少年の話を探して読んでみたが、とても信じられそうにない。
そんな馬鹿な。
最初はそう思ったが、映画館で作品を観終った後は、
本当に奇跡が起こったんだ、と心から思えるようになっていた。

脳腫瘍で余命いくばくも無い少年。
どうしてもジャングルで青い蝶、ブルーモルフォを捕まえたいと言う。
彼の夢をかなえようとする母親の強さ。脆さ。
次第に少年と心を通わせていく不器用な昆虫学者。
そして舞台となったジャングルの溢れる生命力と美しさが
胸に迫った。
ジャングルに住む部族の少女の言葉が忘れられない。
「あなたの中にも青い蝶はいるのよ。」
いつの間にか忘れてしまった大切なこと。
最初にこの話を信じられなかった自分のような人間には、
きっと青い蝶は見つけられないのでしょう…。
青い蝶を必死で追い求める内に、少年に何が起こったんだろう。
彼は何を捕まえたんだろう。
映画を通して青い蝶に触れて下さい。

天国の青い蝶
http://www.bluebutterfly.jp/index.html

難病に苦しむ子供たちの夢をかなえるボランティア団体があります。
どうか子供たちに奇跡が起こりますように…。
メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン
http://www.mawj.org/index.html

投稿者 melissa : 01:03 AM | コメント (0) | トラックバック

May 19, 2005

ピアノマン

今話題のピアノマン。
最近これと似たような話をどこかで…、と思っていたらこれでした。

映画「ラヴェンダーの咲く庭で」

ストーリーを読んで頂ければわかりますが、
イギリスの海岸で記憶喪失の男性が見つかり、言葉が通じず
バイオリンの腕前が抜群で…、とそっくりなんです。
出演している俳優さん達も素晴らしい人たちばかりで、
内容もかなり良さそうです。
公開されたら観に行こうと思っていたのですが、
まさか現実に同じような話が起こるとは…。
いや、驚きました。
真実は小説より奇なり。っていいますけど本当ですね。
現実の彼のこれからの人生はどうなるんでしょう。
暖かい家族が待っていてくれるといいな…。

ラヴェンダーの咲く庭で
http://www.herald.co.jp/official/lavender/

投稿者 melissa : 04:33 PM | コメント (0) | トラックバック