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March 20, 2007

パフューム ─ある人殺しの物語─

「不気味」という言葉が似合う映画だと思う。
音楽も映像も、美しいけれど、どこかに翳りがある。

香り、という映像では感じることの出来ない世界。
でも、眠っていた記憶が呼び起こされ、カメラが「香り」の元を追うたびに、次々と画面が切り替わるように、鼻の奥で体験したことのある香りが淡く漂っては消えていく。
記憶に無い香りは、一体どんな香りなのか、恐らく頭の中で嗅覚の記憶を総動員して一番近いものを蘇らせようとしていたように思う。
面白いことに、醜悪な記憶は蘇らせたくないのか、リアルなところまで行き着く前に歯止めがかかるらしい。

主人公の動きが独特で、不気味さに拍車がかかり、また、カメラが彼の目線を追うことで、いつしか自分も同じ動きをしているような気になってくる。
鼻が顔の一部の機関ではなく、何か異様な、別の生き物のように思えてきて気持ち悪かった。
主人公に罪の意識は無く、ただ純粋に香りを保存することだけに取り付かれ、殺戮を重ねていく様には、子供が持つ無垢な残虐性を感じ、哀れでもあり、おぞましくもある。
ただ、どうしてもその香りを知ってみたい、という欲求が沸き起こってくるのも否めなず、無事に楽園の香りが完成して欲しい、嗅いでみたい、と思ってしまう自分がどこかに居てゾッとする…。

彼が人々を不幸に陥れるのだろうか。
それとも、天使を陥れようとするものは、自ら罪を呼び寄せるのだろうか。
自らが作り出した禁忌の香りで世界を支配することも出来たのに、結局彼はその道を選ばなかった。
愛を知らない天才ほど、生きていくのが辛い存在は無いのかもしれない。
天使と讃えられようとも、それは彼の作り出したつかの間の世界でのみのこと。
彼は生きる道を見出せなかったのだろうと思う。
存在しない人間は誰からも愛されることもなく、愛する存在になるはずだった人を殺めてしまった。
彼の涙は虚無から来るものなのか、それとも哀れみからくるものなのか。

人間が死ぬときに、一番最後に残る感覚は嗅覚らしい。
彼が最期に感じたのは、楽園の香りか血の匂い、果たしてどっちだったんだろう…。

パフューム

投稿者 melissa : March 20, 2007 01:02 AM


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コメント

こんにちは。
明日観にいこうかな、それとも。。。と悩んでいる映画。香り好き&香水の街として有名なグラースの近くに
住んでいたので興味があるけど、どうしようかな。
Dream Girlsにはまってしまい、すでに2度も観てしまいました。
元気になるし、音楽もいいし、単純にアメリカってよいよね、なんせ明るいからと思いました。

ところで、アロマフレスカ、なかなか予約が取れないと聞いていたので予約を入れたら「予約が早すぎますと」と断られました。
忘れないように予約解禁日に連絡したところ、今度は時間を変えてくれと言われ(ここで少しムッとしましたが)時間を少しだけずらし、
メニューのことを聞いたら、メニュー(2種類)はテーブルごとに統一願います(まあわかるけど)。
このあたりでテンションがぐーっと下がり、気をつけないと忘れてしまうかもしれない。または誰かに譲ってしまうかも。

先の食事を予約するの、私には向いていない(笑)。
そのときの気分がどうなっているのか、何を食べたいのかわからないし、そのとき食べたいものを食べる方が自分らしい。
食事は直感で決めるのが正しい(変な自説)

もちろんアロマフレスカのイタリアンの味は知りたいけど。


投稿者 simone : March 20, 2007 09:48 PM

パフューム、私の周りでは評判いいですよ~。
原作のイメージも損ねていないとか。
私もこれから原作を読むところです。

Dream Girlsはいかにもアメリカって感じの映画でしたね。
助演女優賞を取った人の声量が凄かった。

予約が早すぎるって言われていざ電話したら時間をずらしてっていうのは、確かにテンションが下がりますね…。
思い立ったときに予約入れても平気だったら良いんですけど。
ただ、お食事は美味しかったので、せっかく予約したんですし、一度行かれてみては~。誰かに譲るのは勿体ない!

投稿者 melissa : March 21, 2007 06:47 PM

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